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中国安徽省合肥市で16日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の本国以外で最大となる研究開発センター、大衆汽車(中国)科技が3期プロジェクト着工およびシティーテストトラック(CTT)運用開始式を行った。現地の研究開発力向上を図るとしている。
3期プロジェクトの敷地面積は約11万平方メートルで、2027年の完工を見込む。実験室は25年に供用を開始し、一連の先端施設を導入して研究開発力を高める。同センターは拡張後、新エネルギー車(NEV)プラットフォームや完成車、部品、ソフトウエアとハードウエアの統合、テストなどの研究開発活動を展開し、現地の自動車開発の産業チェーンが必要とするソフトウエア・ハードウエアのビジネス生態系構築に注力する。
CTTはインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)の性能テストと機能の検証に特化しており、VWが中国にこの種の試験エリアを建設したのはこれが初めて。敷地面積は20万平方メートル近くに及び、その70%を一連のテスト関連施設・区間を含む実験用道路が占める。供用開始により、研究開発エンジニアは開発中の車種のテストと調整をリアルタイムで行い、ソフトウエア・ハードウエアの応用・開発の更新期間を加速することが可能になる。
大衆汽車(中国)科技のトーマス・ウルブリッヒ最高経営責任者(CEO)は「3期プロジェクト着工とCTTの供用開始には重要な一里塚としての意義がある。CTTはすぐに新車種の技術・応用の試験に使われるほか、3期プロジェクトによって将来の研究開発における意思決定の現地化が一層強まる」との見通しを示した。
同社は今年1月に稼働を開始し、総投資額は約10億ユーロ(1ユーロ=約169円)に上る。VWはここ数年、合肥に研究開発から生産、販売、サービスまでバリューチェーン全体を網羅する新たなEVのインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)センターを建設している。(新華社合肥)
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