中国の上場企業価値トップ100、首位はスマホ「トランシオン」

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中国の経営管理サービスなどを手がける中聯企業管理集団はこのほど、専門家でつくる上場企業業績評価調査グループが作成した2023年度「中聯上場企業価値トップ100」ランキングを発表した。ランキングの発表は今年で23年連続となる。
 
上位100社の23年の研究開発費は合わせて2796億100万元(1元=約22円)で、22年度の上位100社より76.3%増加した。1億元以上の企業が81社に上り、上位100社は研究開発・イノベーションを重視し、十分な科学技術力を持つことがうかがえた。最も多かったのは電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)の399億1800万元だった。
 
ランク入りした企業の中で科学技術色の濃い企業を分野別に見ると、人工知能(AI)が12社、半導体チップが13社、データ要素が8社、医薬品が8社、太陽光発電が6社だった。うちスマートフォンメーカーの深圳伝音控股(トランシオン)は傑出した研究開発力を武器にスマート端末市場を深耕しており、今回のランキングで首位に立った。
 
ESG(環境・社会・企業統治)の面では、関連報告書を発表した企業が83社に上り、全体の8割を超えた。指数会社の上海華証指数信息服務によるESG格付けでは、上位100社のうち41社が「BBB」以上となった。最も高かったのは医療機器メーカーの深圳邁瑞医療国際(マインドレイ)で「AA」だった。
 
上位100社のうち99社が23年度に配当を実施した。配当性向が50%以上となったのは34社で、生薬メーカーの東阿阿膠が99.6%で1位になった。2位はメンズファッションブランドの海瀾之家で91.1%、3位は電気製品メーカーの公牛集団で81.8%だった。
 
財務指標を見ると、上位100社の収益は評価対象となった上場企業の平均水準を上回った。石油大手の中国海洋石油集団(CNOOC)、総合エネルギー大手の中国神華能源は満点(35点)だった。資産の質に関する指標では91社が平均水準を上回り、うち通信大手の中国移動(チャイナモバイル)、海運大手の中遠海運能源運輸(コスコ・シッピング・エナジー・トランスポーテーション)など8社が満点(15点)を獲得した。
 
得点状況を見ると、上位100社の平均得点は80.5点で、評価対象となった上場企業全体の平均水準(62.9)を17.6(28.0%)を上回った。これにより、ランキングには収益性と成長性が高く、資産の質が優れ、市場で人気の高い上場企業が集まっていることも明らかになった。(新華社北京)

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