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中国スマートフォン大手シャオミ(小米科技)が20日、来年にも5G対応スマホを10機種発売する予定だと発表した。浙江省烏鎮で開催された中国政府主催の「世界インターネット大会」で明かされた。
烏鎮は古き良き中国の風情が残る田舎の小さな街だ。シャオミの雷軍CEOはそんな烏鎮の各所で5Gネットワークの普及度を自ら確かめ、その結果を中国版ツイッター微博(Weibo)で報告した。
シャオミをはじめとした端末メーカーは5G対応機種の発表にかなり積極的だ。今年下半期、ZTE(中興通訊)が5Gスマホを発表したのを皮切りに、vivo、シャオミ、ファーウェイが次々と5G対応機を発表している。vivoの「iQOO」シリーズやシャオミの「Mi 9 Pro」に至っては、販売価格が4000元(約6万1000円)を切っている。
端末メーカーのこうした動きは、通信事業体よりも先走っているようだ。中国国内では5G基地局の敷設が始まったばかりで、全国でまだ10数万カ所しか設置されておらず、大都市部の一部でしか5Gを体験することはできない。将来的にNSA(ノンスタンドアロン)モードが導入されるのか、あるいはSA(スタンドアロン)が導入されるのかすら分かっていない。
それでも雷CEOは、「来年はもう4Gスマホが売れなくなると業界全体が危惧している。5Gへの転換は望むか望まざるかにかかわらず断行せねばならない」と話す。ただし、インフラの敷設にはまだ時間がかかるため、ユーザー目線でみれば5Gの恩恵を受けるのは先の話だ。
端末メーカー各社が5G戦争を勝ち抜こうとする中、アップルだけが泰然自若と構えている。スマホ業界ではこの数年、これといった革新的な技術が現れていない。5Gへの転換はさらなる成長を狙う足がかりとなるはずだ。多くのユーザーが買い替えを行うことになるだろう。
5Gをめぐる各社の競争は数年のスパンに及ぶ可能性がある。現在発表される製品はあくまで4Gから5Gへの過渡期をつなぐものであり、製品としての完成度はまだまだだからだ。5Gが普及し、活用シーンが十分に増えた時、真の競争が始まるだろう。
(翻訳・愛玉)
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