中国の人型ロボット「Galbot」、設立1年で150億円の資金調達 「優れた頭脳と制御」で話題

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中国の人型ロボットメーカー「銀河通用機器人(Galbot)」がこのほど、エンジェルラウンドで7億元(約155億円)を調達したと発表した。出資したのは生活関連サービス大手・美団傘下の投資会社、北汽産業投資(BAIC Capital)、啓明創投(Qiming Venture Partners)、藍馳創投(Lanchi Ventures)など大手投資機関18社余り。今回の資金調達により銀河通用機器人の評価額は数十億元(数百億円超)に達し、準ユニコーン企業となった。

銀河通用機器人は2023年5月に設立され、本社を北京市に置く。マルチモーダルの大規模言語モデル(LLM)をベースにしたロボットの開発に注力する企業であり、AIを活用したスマートサービスロボットを世界中に提供することを目指している。

設立わずか1年でこれほどの注目を集めたことからも、その実力のほどがうかがえる。今年5月には初代人型ロボット「Galbot G1」を発表。デモンストレーション映像によると、脚部は折り畳み式の1本脚で、360度全方向に移動可能な車輪がついている。しゃがみ込むように体勢を低くして地面にある物を取ったり、腹ばいになって水平面より下にあるものをつかんだりすることもできる。一方で昇降機能と7自由度のロボットアームを使うと、高さ2.4メートルまで手が届く。

さらに、極めて優れた頭脳と精密制御可能なボディを持ち、物を取り出す、水を注ぐなどのタスクをスムーズに行える。不注意で割ってしまったグラスの片付けを命令されると、その指示を的確に理解し、透明で不規則な形をしたガラスの破片だけを識別して拾い上げ、ゴミ箱に捨てるという驚異的な遂行能力を発揮する。またセーターのような柔らかいものも、デザインや首元の形状に関係なく、ハンガーに掛けることができる。

同社は、2024年の中国人型ロボット開発者大会をはじめとする多くの場所でGalbotの実機を使ったデモンストレーションが行われ、人々がロボットに触れる機会も設けられた。業界を見渡しても、こんなに公の場で実機を使ったテストを実施する大胆な企業は珍しい。

Galbotは今年10~12月期に販売開始の予定で、商業施設や自動車工場、産業現場などでの活用を検証していくという。現在、新たな資金調達に向けた準備も積極的に進められている。

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*1元=約22円で計算しています。

(翻訳・畠中裕子)

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