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中国再生可能エネルギー大手、遠景科技集団(エンビジョングループ)傘下の車載電池メーカー、遠景動力(エンビジョンAESC)はこのほど、スペインに建設するスーパー電池工場の定礎式を行った。欧州初のリン酸鉄系リチウムイオン電池のスーパー工場となる。
工場はスペイン西部エストレマドゥーラ州のナバルモラル・デ・ラ・マタに建設され、次世代リン酸鉄系リチウムイオン電池の研究開発・製造を行う。2026年の稼働を予定している。遠景科技集団がスペインに建設する欧州大陸初のゼロカーボン工業団地においてゼロカーボン電池製品を製造する。
式典には、スペインのサンチェス首相、ヘレウ産業観光相のほか、同集団の張雷董事長などが出席した。サンチェス首相はあいさつで、このプロジェクトはスペインがグリーン(環境配慮)・デジタル化によって再産業化を図る「最たる例」であり、エストレマドゥーラを「未来の自動車産業の世界的模範」とするのに役立つと評価した。さらに、スーパー工場の設立がより多くの自動車関連企業を現地に呼び込むことに「決定的な影響」を与え、電気自動車(EV)のバリューチェーン・エコシステムの構築に土台を築くと述べた。
スペイン政府によると、プロジェクトの第1期投資額は10億ユーロ(約1750億円)で、第1段階として約900人の雇用を創出するという。
遠景動力は中国、日本、米国、英国、フランス、スペインにスーパー工場を構え、ドイツのメルセデス・ベンツやBMW、フランスのルノー、日本の日産自動車とホンダなど、世界的自動車大手やエネルギー貯蔵企業と提携し、60カ国のEV100万台超に高品質な車載電池を提供している。(新華社マドリード)
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