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中国版インスタグラムと呼ばれる「小紅書(RED)」がこのほど、DST Globalや紅杉中国(Hongshan、旧セコイア・キャピタル・チャイナ)など複数の著名投資機関から資金調達し、評価額を170億ドル(約2兆7000億円)に押し上げた。英フィナンシャル・タイムズが報じた。
DST Globalは世界で最も影響力のあるベンチャーキャピタル(VC)で、米フェイスブック(現メタ)、Slack、中国のアリババやスマートフォン大手の小米(シャオミ)などに出資したことでも知られる。
今回の資金調達について、小紅書が新規株式公開(IPO)に向けて実施した最後の新株発行だと見る向きもあるが、36Krが複数の関係者に取材したところ、実際は既存株式の譲渡だったことが分かった。複数の投資家は「ここ2年間、小紅書は資金に不足していない」と述べた。今回の資金調達について同社に確認を求めたが、「コメントを差し控える」との回答だった。
これまでにも、小紅書が近くIPOするとの観測は出続ており、その評価額も上下している。2021年にアリバババやテンセントなどから5億ドル(約790億円)を調達した当時、評価額は200億ドル(約3兆2000億円)だった。その後、23年に未公開株式を発行した際の評価額は100億〜160億ドル(約1兆6000億〜2兆5000億円)に下がったとされる。
小紅書は2013年にサービスを開始し、中国最大級の電子商取引(EC)機能付きSNSプラットフォームに成長した。23年の月間利用者数(MAU)は前年比20%増の3億1200万人に達した。中国のSNSアプリで最も利用者数の伸びが速かった。また、23年の売上高は前年比85%増の37億ドル(約5800億円)、純利益は5億ドルとなり、初の黒字転換を果たした。
日本事業の本格展開はまだだが、メイクアップやライフスタイルに関する情報が豊富に集まるため、小紅書に注目する日本の若い女性が増えている。
*1ドル=約158円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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