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外食産業では現在、食材の無駄をなくしてコスト構造を改善するため、自動化設備の導入が始まっている。そこで注目を集めているのが、厨房の自動化システムを提供する「燧氏科技(Hestia Technology)」だ。
Hestiaは2018年に香港で設立され、中華料理専用の自動調理ロボットなどの開発を手がけてきた。主力製品は、多機能型の自動調理機、自動フライヤー、自動ソース機、食材の在庫を自動管理できる冷蔵庫の4種類。それぞれの飲食店の厨房に必要な製品を、自由に組み合わせて導入できる。
自動調理システムを制御するソフトウエア「CookOS 4.0」は、注文取りや食材の準備、調理時間などの管理を可能にする。クラウド型のサービスプラットフォーム「Hestia Cloud」を通じ、遠隔でレシピの更新や機器の制御をすることもできる。
複数の自動調理ロボをつなぎ、炒め・焼き・蒸し・煮込み・揚げなどの調理法に対応することもできる。飲食店の必要に応じて自動調理機を組み合わせることも可能だ。例えば、冷蔵庫1台と自動調理機3台を導入した飲食店もある。Hestiaの自動調理システムを導入した飲食店では、POS(販売時点情報管理)システムやスマートフォンから料理を注文すると、わずか3〜5分で料理が提供されるという。
おおまかな計算ではあるが、Hestiaの厨房自動化システムを導入すると、コストを18〜37%削減でき、営業利益率は9〜17.5%向上する。人件費の削減につながるだけではない。同社の自動調理機はコンパクトで場所を取らず、安定した品質の料理を提供できるという強みもある。
Hestiaは海外市場の開拓も進めており、自動調理機などの販売、メンテナンスサポート、クラウドサービスを提供している。同社の製品は現在、日本や米国の飲食店で活躍中だという。
*1香港ドル=約20円で計算しています。
詳しい記事を読むには:香港発の自動調理ロボ、注文から3〜5分で料理提供 人件費削減で安定した品質も
(翻訳・田村広子)
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