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中国のフードデリバリーサービス大手「美団(Meituan)」はこのほど、上海市楊浦区にある「黄興公園」と繁華街の「五角場」とを結ぶ新たなドローン配送ルートを開設し、試験的な出前サービスを開始した。同社のドローン配送サービスが、初めて上海市内の公園で利用できるようになった。
五角場には、コーヒーチェーンのスターバックスやティードリンクチェーンの霸王茶姫(CHAGEE)など人気の飲食店が集まる。ドローンは、約2キロメートル先の黄興公園まで最速約10分で商品を運べるという。
美団は2023年4月、上海初のドローン配送ルートを同市金山区に開設し、同社のアプリを通じて出前を注文できるようにした。24年4月には、広東省のセブンイレブン運営会社と提携、セブンイレブンが取り扱う3000種類以上の商品のドローン配送が可能になった。
同社は24年6月までに、上海市のほか、広東省の深圳市や広州市などにドローン配送ルート31本を開設。すでに30万件以上の注文を受け、オフィスエリアや住宅地、公園などにドローンで商品を届けている。
もちろん、ドローン配送には依然として法律的な制限がある上、新たな配送方式をユーザーに受け入れてもらうという課題もある。ドローン配送が徐々に普及していくのに伴い、都市空間でドローンを合法的に使用できる範囲を、政策レベルでより明確に規定していく必要があるだろう。
(36Kr Japan編集部)
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