アフリカでは、柔軟性や利便性、比較的安価を理由に、バイクが多くの人々の重要な移動手段となっている。バイクタクシーのネット配車サービスが人気を集め、バイク市場は大きな発展のチャンスを迎えている。電動バイクはコストや環境保護の両面で従来のガソリンバイクよりも優れており、アフリカの交通手段の新たな転換を推進している。多くのアフリカ諸国の企業が中国のパートナーと協力し、電動バイク市場の高い潜在力を開拓している。
　
ケニアはアフリカ最大のバイクタクシー市場を擁し、バイクタクシーサービスに従事する人は約520万人に上り、ケニア人の10人に一人はバイクタクシーで生計を立てている計算となる。ここ数年のガソリン価格の上昇に伴い、電動バイクの1キロ当たりの営業コストは現在、ガソリンバイクの10分の1となっている。
　
データによると、アフリカの電動バイクの市場規模は2027年までに50億7千万ドル（1ドル＝約149円）に達し、現地の交通手段の転換を推進する主導産業になる見通しという。成長が見込まれる市場を前に、多くのアフリカ企業が中国企業と協力し、電動バイクの生産、販売を手がけている。
　
ケニア、ウガンダ、南アフリカ、ベナン、ルワンダなどは相次いで、モビリティの電動化を奨励する政策を打ち出し、電動バイクの普及に有利な環境を創出している。ジョイス・ムスヤ人道問題担当国連事務次長補は「アフリカ諸国で広がる電動バイクの利用が、現地の大気汚染の低減、温室効果ガスの排出削減に役立つだけでなく、より多くの雇用も創出する」と述べた。
　
バイク製造産業チェーンから電池、電動化技術に至るまで、中国企業の良質で低価格の製品と優れた技術は、現地企業のニーズとアフリカのグリーン（環境配慮型）転換の流れに対応し、バイクの「電動化」を加速させている。（新華社ナイロビ／カンパラ）

激動のアフリカ、中国製品を爆買い