中国家電大手の美的集団、1~6月は14.1%増益 OBM戦略優先

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中国家電大手の美的集団、1~6月は14.1%増益 OBM戦略優先

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中国家電大手の美的集団がこのほど発表した2024年6月中間決算は、売上高が前年同期比10.3%増の2172億7400万元(1元=約20円)、純利益が14.1%増の208億400万元だった。

同社はここ数年、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の構築を加速し、科学技術で産業の高度化を推進している。商業・産業ソリューション部門の1~6月の売上高は6.0%増加し、うち新エネルギー・産業技術関連は171億元、スマート建設テクノロジー関連は157億元、ロボティクス・自動化関連は139億元だった。

海外市場ではOBM(自社ブランド製品の自社生産)優先戦略を堅持し、自社ブランド事業の発展を加速した。自社ブランド事業の売上高は大幅に増加し、中でも電子商取引(EC)による売上高の伸び率が50.0%を超えた。

同社は現地市場に深く溶け込むことで、世界中の消費者により良質な製品やサービスを届けている。1~6月のスマートホームアプリの海外の新規登録ユーザー数は100万人を超え、登録ユーザー数は310万人に上った。200以上の国・地域で事業を展開し、世界の約5億人のユーザーにサービスを提供している。

海外での運営の現地化能力を向上させるため、研究・開発、製造、市場、サービスなどバリューチェーン全体の現地化に向けた取り組みを絶えず強化しており、現時点で10数カ国に研究開発センターを33カ所、主要生産拠点を43カ所構える。

過去5年間の研究開発費は600億元に迫り、増加傾向を維持している。1~6月は15.9%増の76億6千万元だった。

権利存続中の特許保有件数は累計8万件を超え、保有する特許ファミリー件数は世界8位、中国民間企業1位となった。同社は「イノベーションの特許化、特許の標準化、標準の国際化、自社標準の海外進出」という標準化戦略を遂行し、イノベーションの成果の先進技術標準への転化を推進している。(新華北京)

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