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車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代(CATL)はこのほど、四川省成都市に新エネルギー車(NEV)のショールーム「CATL新能源生活広場」をオープンした。店舗面積は約1万4000平方メートル、同社の電池を搭載する約50社の100車種近くを展示する。消費者により良い車を紹介することを目的としており、車を販売することはないという。
伝統的な自動車部品メーカーは、自動車メーカーの影に隠れた存在だった。しかし、CATLは消費者に直接アピールし、単なるサプライヤーに甘んじない姿勢を示す。ある業界関係者は「CATLは消費者を通じて自動車メーカーに圧力をかけようとしている」と述べた。CATLの認知度と評価が高まれば、自動車メーカーは同社の電池を選択せざるを得なくなる。
2023年以降、中国のNEV業界では激しい価格競争が巻き起こっており、自動車メーカー各社は収益確保のため車載電池の値下げを強く求めている。
CATLの24年1~6月の売上高は、前年同期比11.9%減の1667億7000万元(約3兆3000億円)に落ち込んだ。ここ数年、2番手グループの車載電池メーカーが生産能力を増強したことが遠因となり、CATLの工場稼働率は低下し続けている。1〜6月の工場稼働率は23年通年の70.5%からさらに低下し、65.3%となった。既存の生産能力323ギガワット時(GWh)に対して生産量は211GWhにとどまったが、CATLはさらに153GWh相当の生産ラインを建設中だ。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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