TikTokのバイトダンス、開放型イヤホンの「Oladance」を買収 VR/ARデバイスを強化

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TikTokを運営する中国ネット大手のバイトダンスはこのほど、オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン(OWS)ブランド「Oladance(オーラダンス)」を買収したと発表した。

Oladanceは2019年設立の新興ブランドで、米音響機器大手BOSE(ボーズ)の幹部だった李浩乾氏が同社の元エンジニア数人と共同で創業した。同社は独自の特許技術「OWS(Open Wearable Stereo)」を開発し、21年には完全開放型のOWSイヤホンを発売。耳をふさがず軽さと優れた音響性能を兼ね備え、長時間再生が可能なOWSイヤホンは海外で急速に人気を集めていった。

バイトダンスは、Oladanceの買収は人工知能(AI)デバイス戦略の重要な一環だとした上で、 ウェアラブルデバイスを生成AIサービスのプラットフォームに進化させ、同社のAIエコシステムをより充実させる狙いがあると説明した。

買収額は明らかになっていないが、過去の報道によると3億~5億元(約60~100億円)とみられる。バイトダンスはOladanceの技術のみならず、元BOSEのエンジニアを含む経験豊富な人材も獲得。Oladanceの技術を活用することで、バイトダンスのVR/AR(仮想現実/拡張現実)デバイスは音響性能が向上し、オープンイヤー設計により大容量バッテリーや複数センサーの統合が可能となる。AI搭載のウェアラブルデバイスの可能性もさらに広がるだろう。

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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