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中国四川省成都市成華区にある産業用ロボットメーカーの成都卡諾普機器人技術(成都CRPロボットテクノロジー、CRP)の新工場では現在、1列に並んだ産業用ロボットのメカニカルアームが上下に回転し、出荷前のテストを行っているのを見ることができる。テストが終わったロボットはすぐにユーザーに引き渡され、スプレー、溶接、運搬、自動車製造などさまざまな分野で使用される。
同社の鄧世海副総経理によると、この2年間に海外からの受注、特に東南アジアからの注文は安定した伸びを示したという。
工業製造の継続的な構造転換に伴い、自動化、個性化、スマート化の要求を打ち出す工場が増えており、市場における産業用ロボットの需要は大幅に増えている。
CRPは2012年、成華区にある大学生起業パークで誕生。産業用ロボットの重要部品の一つであるコントローラーの研究開発からスタートし、23年には中国非上場企業の中でトップの産業用ロボット出荷量を記録した。
同社の商品は、品質の良さと競争力のある価格を武器に、ドイツ、ベトナム、タイなど20以上の国と地域に輸出されており、輸出事業が同社の売上高に占める割合は20%近くに達している。国内外ユーザーの需要に基づき、同社は50数種の単体型ロボットを研究開発・生産し、今年は新エネルギー車、太陽光発電、電子など新たな分野にも全面的に取り組んでおり、年内には10数種類の新たなロボットが登場する見込みという。
同社は今年6月12日、マレーシアのセランゴール州プチョン市に初の海外子会社を設立した。鄧氏は、初の海外子会社の設立で海外展開に対する自信が強まり、引き続き他の重要な地域にも子会社を順次設立し、現地のユーザーにより良いサービスを提供する計画を持っていると語った。
中国のロボット産業はここ数年、急速に発展しており、中国製産業用ロボットの海外進出は加速し、新しい製造業をリードしている。中国工業・情報化部のデータによると、中国製産業用ロボットの設置数は目下、世界全体の50%以上を占めている。中国税関のデータでは、23年に中国製産業用ロボットの輸出成長率は86.4%の伸びを示した。(新華社成都)
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