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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年9月の新車販売(納車)台数を発表した。新興トップの理想汽車(Li Auto)が過去最高の5万3709台を売り上げたほか、上位勢各社が軒並み2万台超えを果たした。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の9月の販売台数は、前年同月比48.9%増の5万3709台と再び5万台の大台を突破し、過去最高を記録した。24年1〜9月の累計販売台数は34万1812台だった。
理想はプラグインハイブリッド車(PHV)専業だったが、24年3月に初のピュアEV「MEGA」を 投入した。同社の急速充電ステーションは全国900カ所を突破。充電設備の拡充がピュアEVの販売台数増加につながるのか、注目が集まる。
2位:AITO
自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と華為技術(ファーウェイ)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の9月の販売台数は3万5560台だった。前月の3万1216台からは若干伸びたものの、トップの理想に大きく差をつけられる格好となった。24年1〜9月の累計販売台数は28万3697台だった。
3位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の9月の販売台数は、前年同月比113.7%増の3万3767台だった。24年1〜9月の累計販売台数は17万6821台。零跑はこのところ急速に業績を伸ばしており、24年6月に初めて月間販売台数が2万台を超え、8月に3万台を突破し、新興3強の一角を占めるまでに成長した。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の9月の販売台数は、前年同月比39.0%増の2万1352台だった。24年1〜9月の累計販売台数は9万8561台。小鵬はこのところトップ5入りを逃していたが、一気に4位に浮上した。8月末に発売した 低価格帯シリーズ「MONA」初の車種「M03」の販売台数が1万台を突破し、勢いに乗る。
5位:ZEEKR
吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」の9月の販売台数は、前年同月比77.0%増の2万1333台と今年6月以来の2万台超えを果たした。24年1〜9月の累計販売台数は14万2873台。
9月20日には、テスラの「モデルY」のライバル候補となるピュアEVタイプのSUV(スポーツ用多目的車)「ZEEKR 7X」を発売し、さらなる販売増を狙う。
その他
蔚来汽車(NIO)の9月の販売台数は、前年同月比35.4%増の2万1181台と2万台超えを果たしたが、惜しくもトップ5圏外となった。24年1〜9月の累計販売台数は14万9281台。
哪吒汽車(NETA)は依然振るわず、9月の販売台数は前年同月比23.4%減の10118台となった。24年1〜9月の累計販売台数は9万1028台。
スマートフォンメーカーによる初のEV「SU7」で注目を集める小米汽車(Xiaomi Auto)は、9月も1万台以上を出荷したとみられる。なお、業界最大手の比亜迪(BYD)の9月の販売台数は、前年同月比32.1%増の41万9426台と過去最高を更新している。
中国政府が発表した消費財の買い替えを促進する「以旧換新」政策に加えて、大型連休「国慶節」(10月1日〜7日)での消費増加に伴い、約1週間の販売台数が1カ月分に匹敵するなど、多くのメーカーが好調な売上を明らかにした。10月の販売台数ランキングにもぜひ注目したい。
(36Kr Japan編集部)
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