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中国では教育分野における人工知能(AI)の応用が加速している。中国の音声認識大手、科大訊飛(アイフライテック)の周佳峰副総裁はこのほどインタビューに応じ、同社の大規模AIモデルはすでに5万校以上の学校で試験的に導入され、スマート教育プラットフォーム「智慧課堂(スマート教室)」の利用者は全国1400万人の教師と学生に及ぶと明らかにした。
地方各地も教育分野におけるAIの応用を積極的に推進している。北京市は先ごろ、「北京市教育分野のAI応用活動プラン」を発表し、2025年までに100校をAI応用シーンのベンチマーク校とする目標を打ち出した。河南省も「河南省『AI+(プラス)』推進行動計画」で、医療、教育など重点業界のAI応用の実証事業を行い、スマート化教育、スマート教育管理、スマート教育評価などの応用シーンを重点的に発展する方針を示した。
政策が追い風となる中、AIと教育の融合は発展の勢いが盛んになりつつある。業界専門家によると、AIの応用は技術によって教育の効率性を高めることができるだけでなく、より大規模なスマート教育市場を活性化する可能性も高い。コンサルティング会社の灼識諮詢(CIC)が発表した「中国AI教育青書」によると、中国の教育スマートハードウエア市場規模は23年に430億元(1元=約21円)に上り、28年には790億元を超える見通し。調査会社の艾瑞諮詢集団(アイリサーチ)が発表した「2024年教育業界のAI+発展研究報告」でも、23年のオンライン教育市場規模は2628億元だったとし、AIの貢献率は23年の7%から27年には約16%に上昇するとの見通しを示している。(新華社北京)
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