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中国旅行への日本人の関心が短期滞在査証(ビザ)免除の再開で高まっている。「ここ2週間で10社以上の日本の旅行会社から、日本人向けの新たな観光ルートを企画したいという相談があった。人気が一気に高まっている」。中国広西チワン族自治区桂林市の外国人向け旅行会社、桂林市天元国際旅行社の楊世峰氏は手応えを感じている。
広西チワン族自治区は少数民族の人口が全国で最も多く、昔のままの民族文化が色濃く残る。独特な祭り、地域色豊かな衣装や工芸品、豊富で多彩な食文化など、日本人観光客を引き付ける観光資源がたくさんある。「先日は日本の修学旅行の団体を迎えた。これまでも人気だった桂林の景観を楽しんだだけでなく、博物館や少数民族の村なども見学し、評判は上々だった」と楊氏は話す。
中国は外国とのより円滑な往来のため、ビザ免除国の範囲を継続的に拡大し、入国政策を改善、外国人観光客の中国渡航はますます便利になっている。11月30日からはビザ免除国の範囲を再度拡大、新たに日本など9カ国の一般旅券(パスポート)所持者に対する短期滞在ビザ免除を2025年末まで試行している。
桂林唐朝国際旅行社の周暁光総経理はビザ政策の調整後、日本の旅行業者と連絡を重ねてきた。外国では旅行の計画を早くから立てる習慣があり、日本の業者は現在、来年のツアー催行に焦点を当て、国際線の運航再開や増便に期待しているほか、人気都市周辺の新たな観光ルートの開発を望んでいるという。
外国人にとってネックだった中国での支払いも利便化が進んでいる。国務院弁公庁は3月、「決済サービスのさらなる改善と決済の利便性向上に関する意見」を発表、各方面の取り組みを経て、中国を訪れる外国人はさまざまな決済方法を柔軟に選ぶことができるようになった。
桂林両江国際空港には海外客向けの決済サービスセンターが設けられ、中国に到着したばかりの客が観光と決済に関する総合的な情報をすぐに得られるようになっている。外国人観光客が集まる市内の陽朔西街では、多くの店舗が海外発行のクレジットカードやモバイル決済に対応しており、銀行、ATM、両替所などでも外貨を両替できる。(新華社南寧)
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