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オーストラリアのワイン生産大手トレジャリー・ワイン・エステーツ(TWE)はこのほど、中国寧夏回族自治区のワイナリー、望月石酒庄の株式の75%を1億3千万元(1元=約22円)で取得すると発表した。2025年前半の取得完了を見込む。
TWEのティム・フォード最高経営責任者(CEO)は、今回の買収で中国ワイン業界への投資が強化されるとし、同社が中国市場を深耕し、中国の消費者とのつながりをレベルアップする上で重要な一里塚になると説明した。
望月石酒庄は中国のワイン産地として有名な賀蘭山東麓の青銅峡産地に位置する。17年に設立され、43ヘクタールのブドウ園、現代的で拡張可能なシャトーとワインセラーを1カ所ずつ所有する。栽培されるぶどうの一部はTWE傘下ブランド「ペンフォールズ」の中国産ワインに使われている。
フォード氏は「今回の買収は、重要な国際市場で高級ワイン事業を発展させるという当社のビジョンに合致している」と語り、この数年で「ペンフォールズ」は生産国が単一のブランドから、複数の国に及ぶブランドへと発展しており、中国で生産するシリーズは中国の消費者の間で人気が高いと説明した。
「ペンフォールズ」は1844年に創設されたブランドで、22年には寧夏を産地とする初めてのワイン「奔富一号」、23年には寧夏と雲南省のブドウを原料に使った高級ワインを発売している。
望月石酒庄の元所有者である康軒浩氏は「今回の協力はワイナリーの国際化のプロセスを加速し、生産能力や醸造のレベル、ブランドの影響力を高める上で有利に働く。TWEとの協力を通じ、中国産ワインをより大きな国際市場に進出させたい」との期待を示した。
TWEのペンフォールズ担当マネージングディレクター、トム・キング氏は先ごろ寧夏を訪問した際、23年に初の中国を産地とする高級ワインを発売したのに続き、望月石酒庄に投資することができて非常に嬉しいとの考えを示した。さらに、「寧夏は良質のワインによって産地として世界で評価されつつあり、われわれもそのことに奮い立っている。今回の協力は中国におけるわれわれのワイン醸造能力の向上と、現地チームの専門的な経験の吸収を加速させるだろう」との見方も示した。【新華社銀川】
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