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中国の自動車大手「比亜迪(BYD)」は、2024年12月の販売台数が前年同月比51%増の51万4809台と過去最高を記録した。 内訳は、純電気自動車(BEV)が9%増の20万7734台、プラグインハイブリッド車(PHEV)は102%増の30万1706台だった。
2024年の年間販売台数は前年比41%増の427万2145台、うち乗用車が425万370台となり、米フォード・モーターやホンダを抜いて世界のトップメーカーの仲間入りを果たす見通しだ。主力の乗用車では、BEVが12%増の176万4992台、PHEVは73%増の248万5378台と特に好調だった。BEVの販売台数では、テスラの178万9226台をやや下回った。
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海外販売も好調で、約41万台と前年比で約7割増加した。2025年はタイ工場に加えブラジル工場が稼働する予定で、さらに海外販売台数が伸びる可能性がある。
2025年、BYDはBEV技術や自動運転技術の向上に力を入れる。同社は20年に初代「ブレードバッテリー」を、21年にはBEV専用プラットフォーム「E3.0」を発表。これらの技術をベースに多くの人気車種を生み出した。25年には、第2世代のブレードバッテリーと大幅に改善されたBEV専用プラットフォームが発表され、BEVの競争力がさらに高まる見通しだ。
自動運転分野では、23年に先進運転支援システム(ADAS)「天神之眼」を発表。24年には自動運転関連のエンジニアを4000人に増やしたほか、通信機器大手のファーウェイや自動運転向けAIチップの地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)、自動運転新興のMomenta(モメンタ)、米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)などと自動運転分野で連携を強めた。
2024年10~12月期には、傘下の高級EVブランド「方程豹(Fangchengbao)」の新車種「豹8」に、ファーウェイのADAS「乾昆智能ADS3.0」を搭載した。25年には主力の「王朝」シリーズと「海洋」シリーズにも自動運転技術が搭載されるとみられる。
(36Kr Japan編集部)
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