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中国の電動トラックメーカー「質子汽車科技(Zhizi Automobile Technology)」が、香港市場での新規株式公開(IPO)を準備中で、約2億ドル(約290億円)の調達を計画していることが分かった。中国メディアが関係者への取材で明らかにした。ブルームバーグは以前、質子汽車はIPOに向けてアドバイザー候補と協議中だが、最終的にIPOに踏み切るかは不透明だと報じていた。
質子汽車は2022年、陝西汽車控股集団(Shaanxi Automobile Group)が従来型商用車分野で蓄積した技術を背景に設立され、水素燃料電池(FC)や新エネルギー商用車の開発・製造などに注力している。現在はトレーラーヘッドやダンプカー、貨物トラックなどを手がけ、中国20以上の省・市・自治区で事業を展開し、海外市場にも進出している。
公式情報によると、2024年の大型FCトラックの売上高は業界トップで、純電動大型トラックの売上高も伸び続けている。製鉄所や港湾などでのシェアはすでに50%を超えたという。
新製品のトレーラーヘッド「帝江Ta」のFC版は、150キロワットのFCシステムと385リットルの水素供給装置6基を搭載。最大航続距離は550キロメートル、空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.34と業界最低水準となっている。
同社は2024年3月、シリーズAで西安投資控股(XIHC)や楡林城投(Yuilin City Investment)、陝西汽車控股集団(Shaanxi Automobile Group)などから3億8000万元(約76億円)を調達し、評価額は44億元(約880億円)となった。
すでに香港に燃料電池車(FCV)研究開発センターを設立し、現地大学のリソースを活用して技術革新を加速する計画で、香港を東南アジア・欧米・中東市場進出の戦略拠点とする方針だという。
*1ドル=145円、1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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