中国EV「NIO」、1〜3月は21.5%増収も赤字拡大 採算性に課題

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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」が6月3日、2025年1〜3月期決算を発表した。売上高が前年同期比21.5%増の120億3470万元(約2400億円)となった一方で、純損失は30.2%増の67億5000万元(約1400億円)、非GAAPベースの調整後純損失は28.1%増の62億7910万元(約1300億円)と赤字が膨らんだ。

車両売上高は18.6%増の99億3930万元(約2000億円)。新車販売(納車)台数は40.1%増の4万2094台で、うち高価格帯の「NIO」ブランドが2万7313台、ファミリー向けの「ONVO」ブランドが1万4781台だった。1〜5月の累計販売台数は8万9225台となった。

現在のところ、NIO車の普及率が高い地域は江蘇省、浙江省、上海市などに集中している。李斌CEOは決算説明会(電話会議)で、2025年は三線・四線以下の地方都市でのマーケティングを強化する考えを明らかにした。

同じく新興EVメーカーの零跑汽車(Leap Motor)や小鵬汽車(XPeng Motors)と比べれば、NIOの業績は見劣りするのは確かだ。同社の経営陣はこのところ、相次いで黒字化に向けた決意を表明しており、李CEOも「25年10〜12月期には、必ず黒字化を達成する」と述べている。

中国EV「小鵬汽車」、1〜3月は販売台数過去最高で赤字半減 AI戦略と海外展開を強化

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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