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中国のロボット掃除機大手「北京石頭世紀科技(Roborock )」は6月27日、香港証券取引所のメインボードへの新規株式公開(IPO)を申請した。主幹事はJPモルガン・チェースと中信証券(CITIC Securities)が務める。
目論見書によると、Roborockの2024年の世界シェアは、流通取引総額(GMV)ベースで23.4%、販売台数ベースで16.7%といずれも世界1位だった。販売台数は22年の224万6000台から344万9000台に増加した。製品は170を超える国・地域の累計2000万世帯以上に提供されている。
調査会社の灼識咨詢(CIC)によると、Roborockは韓国とドイツでもシェア1位を獲得。韓国シェアはGMVベースで31.1%、販売台数ベースで25.6%、ドイツではそれぞれ34.4%と27.5%を占めた。
2024年の世界のロボット掃除機市場では、中国、米国、日本、韓国、ドイツの5カ国がGMVの約65%を占めた。
Roborockは2014年7月に設立され、小米集団(シャオミ)やシンガポール政府投資公社(GIC)、高榕創投(Gaorong Ventures)、啓明創投(Qiming Venture Partners)などから相次いで資金を調達、シャオミのエコシステム企業ともなった。20年2月には上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板(スター・マーケット)」に上場している。
2022年から24年までの売上高は、66億1100万元(約1300億円)、86億4000万元(約1700億円)、119億1900万元(約2400億円)と推移し、年平均成長率は30%を超えた。純利益はそれぞれ11億8400万元(約240億円)、20億5100万元(約410億円)、19億7700万元(約400億円)だった。
今回のIPOで調達する資金は、グローバル事業の拡大、ブランド力の強化、研究開発と製品ラインの拡充、海外生産体制の構築、品質管理体制の強化に充てられる。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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