ロボットの“頭脳”を開発する中国スタートアップ、20億円調達 シャオミ元幹部が創業

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エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を開発する中国の新興企業スタートアップ「小雨智造(Xiaoyu Zhizao)」がこのほど、シリーズAで約1億元(約20億円)を追加調達した。中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi Chuxing)が出資を主導し、北京信息産業発展投資基金も参加した。滴滴がエンボディドAI分野に出資したのは今回が初めて。

小雨智造は2023年に設立され、1億元規模の資金調達をすでに複数回実施している。創業者の喬忠良氏はスマートフォン大手の小米(シャオミ)の創業メンバーで、同社独自のユーザーインターフェース(UI)「MIUI」のバージョン9から12の開発などを担当した。共同創業者の王文林氏は、シャオミのAIプラットフォーム「小米大脳(Xiaomi Brain)」やIoTシステムの開発を主導した人物だ。

小雨智造が開発したロボット向け汎用AI「Xiaoyu Brain」は、製造業でさまざまなタスクを実行するロボットの頭脳として機能する。同社は高精度かつ高ロバスト性と高度な汎化能力を兼ね備えた独自のロボット向けソリューションも作り上げた。

同社は2024年7月、パナソニックの中国合弁で溶接ロボットを開発する「唐山松下産業機器」と提携。スマート溶接ロボットを共同で打ち出し、通常運用に近い形での試験運用を成功させている。

目下、某重工業大手から100台規模の受注を獲得しているほか、某自動車大手との提携も決まっている。今後は、溶接や切断、搬送など製造業の主な工程を網羅し、より多くの産業分野向けに事業を展開していく方針だという。

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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