海外勢の中国本土株・ファンド買越額、1~6月は101億ドル

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

新華社EXCITEのRSSに登録特集注目記事

海外勢の中国本土株・ファンド買越額、1~6月は101億ドル

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国国家外貨管理局はこのほど、境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)投資家が保有する中国本土人民元建て債券の残高が6000億ドル(約88兆8000億円)を超え、歴史的高水準になったと発表した。今年1~6月の境外投資家による本土株式・ファンドの買越額が101億ドル(約1兆4900億円)に上ることも明らかにした。

今年に入り、境外投資家による人民元建て資産への資産配分は全体的に安定している。人民元建て債券への投資が増えているほか、最近は本土株式への投資も全体的に上向いており、国際資本の人民元建て資産保有意欲が高まっている。

国家外貨管理局国際収支司の賈寧司長は「境外投資家による人民元建て資産への資産配分は、今後も安定的かつ持続可能な成長スペースがある」と指摘。境外投資家が保有する本土債券・株式の時価総額は現時点で全体の約3~4%にとどまっているが、複数のプラス要因が追い風となり、人民元建て資産への資産配分は拡大していくとの見通しを示した。

1~6月の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増え、経済構造の改善も進んだ。4~6月の内需の経済成長に対する寄与率は前期比17ポイント増の77%となった。賈氏は「内需拡大策の効果が表れるにつれ、経済の安定を保ちながら上向く傾向が一層強まる可能性がある。このところ、複数の国際的な投資銀行が中国の発展に伴うチャンスに期待感を示し、中国資産の格付けを『ニュートラル』から『オーバーウェイト』に引き上げている」と語った。

中国はハイレベルな対外開放を堅持し、金融市場の相互接続メカニズムを整え、投資ルートを拡大し、投資環境の改善を進めており、境外投資家が中国金融市場に参入する際の利便性は明らかに向上した。中国は万全で奥行きのある金融市場システムを構築しており、債券・株式市場の時価総額はいずれも世界2位となった。金融商品は豊富で、流動性が高く、境外投資家の人民元建て資産運用に多様な選択肢を提供している。

賈氏はまた、「人民元レートは安定し、人民元建て資産は世界でも独自の収益性を実現している。世界投資家にとってリスクを分散させるための重要な資産、収益を増やすための重要な運用商品となっている」と指摘した。英シンクタンクの公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)がこのほど、世界の中央銀行75行を対象に実施した調査の結果によると、30%は人民元建て資産への資産配分を増やすと回答した。【新華社北京】

資産100万ドル以上の世界の富裕層、過去最高の2340万人に 日本は399万人で2位

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録