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中国国家知識産権(知的財産権)局戦略企画司の梁心新司長はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室が開いた「第14次5カ年規画(2021~25年、十四五)の質の高い達成」に関する記者会見で、統計データによると、中国のグリーン(環境配慮型)・低炭素技術のイノベーションが21年から活発さを増し、世界のグリーン・低炭素技術の発展をけん引する重要な力になっていることが明らかになったと発表した。
中国の特許権者による24年のグリーン・低炭素関連発明特許の登録件数は5万3千件で、20年の2倍になり、年平均19.2%増加した。特許登録件数が最も大きく伸びたのはクリーンエネルギー、エネルギー貯蔵分野で、伸び率はそれぞれ34.9%、32.8%だった。
国内大手企業がけん引役としての大きな役割を果たし、24年の世界グリーン・低炭素関連発明特許登録件数上位10位に4社が入った。これら4社には送電大手の国家電網と中国南方電網、発電大手の中国華能集団という国有企業だけでなく、民間企業の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)も含まれている。
海外での出願をみると、24年の特許協力条約(PCT)に基づく国際特許出願件数は6356件と20年の2.3倍に増え、4年連続で世界1位となった。中国企業は、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する環境にやさしい技術の移転を促すオンラインプラットフォーム「WIPO GREEN」にグリーン技術を1万2000件提供しており、世界のグリーン発展に大きく寄与している。
梁氏は「われわれは次の段階として、グリーン・低炭素技術の知的財産権保護を引き続き強化、事業化を促進し、経済・社会の全面的なグリーントランスフォメーション(GX)の加速により多くの特許の力を与えていく」と述べた。【新華社北京】
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