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中国のロボット企業「宇樹科技(Unitree Robotics)」が7月25日、同社3モデル目となる人型ロボット「R1」を発表した。販売価格は3万9900元(約80万円)からで、開発者によるカスタマイズにも対応している。
R1は約25kgと超軽量で、音声と画像を同時に処理できるマルチモーダルモデルが搭載されている。全身の関節自由度は26軸で、両脚に12軸、腰部に2軸、両腕に10軸、頭部に2軸を備えている。公開された動画では、倒立側転やシャドーボクシングのほか、坂道を駆け降りたり、仰向けの状態から素早く起き上がったりと、優れた運動制御能力を披露した。
Unitreeは2016年に設立され、高性能な自律歩行ロボット、人型ロボットおよびロボットアームの自社開発・製造・販売に注力している。設立当初から犬型の四足歩行ロボット「XDog」「Laikao」「AlienGo」「A1」「Go1」「B1」「Go2」「B2」などを相次いで発売。23年からは人型ロボット「H1」「H1-2」「G1」を打ち出してきた。G1は9万9000元(約200万円)からという手頃さが人気を呼び、米ボストン・ダイナミクスの研究室も購入したという。
調査会社の高工産業研究院(GGII)によると、Unitreeの犬型ロボットは2024年の販売台数が2万3700台となり、世界シェア69.75%を占めた。人型ロボットの出荷台数は1500台余りに上った。
Unitreeが新規株式公開(IPO)の準備段階に入っている点にも注目が集まる。中国証券監督管理委員会(CSRC)の公式サイトによると、同社はすでに中信証券(CITIC Securities)から上場要件を満たすためのコンプライアンス指導を受け始めているという。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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