ファーウェイ出身者設立〜エンボディドAI「TARS」、設立5カ月で360億円超調達

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

ファーウェイ出身者設立〜エンボディドAI「TARS」、設立5カ月で360億円超調達

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を手がける中国のスタートアップ企業「它石智航(TARS)」がこのほど、生活関連サービス大手・美団(Meituan)の投資部門が主導する追加のエンジェルラウンドで1億2200万ドル(約180億円)を調達したと発表した。3月に実施したエンジェルラウンドでは1億2000万ドルを調達している。今回調達した資金は、ヒューマン・セントリックなエンボディドAI向けデータエンジンを含む技術システムの開発や、世界のトップ人材採用に充てられる。

上海のAI大会が熱気⋯90種類のロボットが一堂に、驚きのパフォーマンス続々ーWAIC 2025(1)

TARSは2025年2月、ファーウェイの自動運転部門の出身者が中心となって設立した。創業者兼最高経営責任者(CEO)の陳亦倫氏は同部門の元最高技術責任者(CTO)。共同創業者兼チーフサイエンティストの丁文超氏は、エンド・ツー・エンドの自動運転向け意思決定ネットワークの構築を主導した。チーフアーキテクトの陳同慶氏は、ファーウェイ独自の先進運転支援システム「ADS」部門の責任者を務めた人物だ。

リアル環境から”AI頭脳”を育成、上海に誕生した「ロボットの学校」とは【人気記事再掲】

現在のところ、TARSはまだ製品を発表していない。丁氏は、当初はロボットのアルゴリズムと本体の両方に注力し、信頼できるAIロボットソリューションの構築を目指すと説明。その中核となる「AI世界引擎(AIワールドエンジン)」を、エンボディドAI版のGPTモデルと表現した。

今回出資を主導した美団はエンボディドAI分野への投資を活発化させており、すでに宇樹科技(Unitree)や銀河通用機器人(Galbot)、自変量機器人(X Square)などに出資している。

踊るだけじゃない⋯中国「Galbot」、“使える人型ロボット”が無人薬局で稼働

*1ドル=約147円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録