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人型ロボットを開発する中国のスタートアップ企業「星動紀元(ROBOTERA)」がこのほど、シリーズAで約5億元(約100億円)を調達した。鼎暉投資(CDH Investments)と海爾資本(Haier Capital)が出資を主導し、厚雪資本(Houxue Capital)や華映資本(Meridian Capital)、清流資本(Crystal Stream Capital)なども参加した。今回が4回目の資金調達で、2024年10月に実施したプレシリーズAでは約3億元(約60億円)を調達している。
星動紀元は2023年8月設立。創業者の陳建宇氏は、米カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得し、現在は清華大学交叉信息研究院(IIIS)でアシスタント・プロフェッサーを務めている。
主力製品の等身大人型ロボット「STAR1」は、高い運動能力と繊細な操作性を兼ね備えている。歩行速度は最高で秒速3.6メートル(実測値)、全身の関節自由度は55軸で、同社独自のロボットハンド「XHand 1」を搭載。1000種類以上の精密動作が可能で、片手で最大24キログラムの物体を持ち上げることもできる。現在は、搬送、仕分け、二次元コードの読み取りといった工場内作業の訓練を実施している。
ホイール走行型の人型ロボット「Q5」は、家電大手の海爾智家(ハイアール・スマートホーム)やパソコン大手のレノボなどの実店舗で、案内や商品説明、パフォーマンス、手荷物の受け渡しなど、接客サービスの実地訓練が進む。
星動紀元は2025年5月、視覚情報によるロボットの行動学習改善モデル「(VPP(Video Prediction Policy)」を公開した。VPPはさまざまな形態のロボットの動画データを直接学習することができ、わずかな実機データを加えて微調整するだけで、高い訓練効果が得られる。
同社は時価総額で世界トップ10に入るテック企業のうち、テスラを除く9社にロボットを提供している。2025年1〜6月の出荷台数は200台余りで、現在は100台以上の生産・出荷を進めている段階だ。うち5割以上が海外向けとなっている。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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