ホンダ、中国で電動化とスマート化を加速 武漢の新EV工場が順調に稼働

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ホンダと中国東風汽車集団の合弁会社、東風本田汽車(東風ホンダ、湖北省武漢市)の新エネルギー工場を訪ねると、400台のロボットがアームを振り、260台のAGV(無人搬送車)が行き交う様子が見られ、溶接が100%自動化され、デジタルツイン技術で生産がリアルタイムでシミュレーションされるなど、スマート製造の魅力が至る所で感じられた。

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2024年10月に稼働した同工場は、東風ホンダが武漢に建設した4番目の工場で、ホンダにとって世界初となる新エネルギー車のモデル工場でもある。敷地面積は63万平方メートルで、中国向けに開発した電気自動車(EV)の「霊悉L」「東風ホンダS7」などを主に生産し、現在の年間生産能力は12万台となる。

東風ホンダの渡辺丈洋総経理は、ホンダは新エネ車のシェアが拡大を続ける中国市場の変化に積極的に呼応し、中国で電動化・スマート化を進める堅い決意を持っていると表明。今後5年でEVのラインナップをさらに拡充すると述べた。

東風ホンダは既存モデルの電動化やスマート化へのアップグレードも進めており、中国でガソリン、ハイブリッド、プラグインハイブリッドの三つの動力タイプを展開する「CR-V」については、今年のモデルチェンジでさらに高度化を図るとし、中でもスマート技術を大幅に強化していくと紹介した。

東風ホンダ「CR-V」の1~6月の市場販売台数は前年同期比8.4%増の9万台近くとなり、うち「e:PHEV」モデルが18%を占めた。CR-Vは中国初の都市型SUVで、これまでに累計320万台近くを販売。世界販売台数は今年下半期(7~12月)に1500万台を超えると予想される。

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ホンダは中国に広汽本田汽車(広汽ホンダ)と東風ホンダの二つの合弁企業を持ち、今年1~6月の販売台数は広汽ホンダが15万4600台、東風ホンダが14万9000台。東風ホンダは単体規模で武漢最大の工業企業で、ユーザー数は累計800万人を超える。【新華社武漢】

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