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中国の人型ロボット企業「加速進化(Booster Robotics)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドで1億元(約20億円)超を調達した。出資者は、北京市機器人産業発展投資基金、北京市人工知能産業投資基金および博華資本(Broad Vision Funds)。6月に実施したシリーズAでも、深圳市創新投資集団(Shenzhen Capital Group)などから1億元余りを調達している。
加速進化は2023年、バイトダンス出身の程昊氏が設立し、シンプルで信頼性と実用性を兼ね備えた人型ロボットの開発に注力してきた。同社の人型ロボットはすでに、大学での教育・研究、エンボディドAI企業の予備的研究、各種ロボット競技やデモンストレーションなどに活用されている。
7月に開かれたロボットの国際競技大会「RoboCup」のサッカー選手権では、清華大学のチーム「火神(Hephaestus)」が加速進化の人型ロボットで戦い、身長130cm以上の成人サイズ部門で優勝。同大会28年の歴史で、中国チームが初めて金メダルを獲得した。
加速進化は人型ロボットの商用化を順調に進め、すでに数百台を出荷している。顧客は中国のほか、米国やアラブ首長国連邦(UAE)、ドイツ、日本、韓国などに広がる。しかし、創業者の程氏は、現行の技術水準では工場や家庭など複雑な環境への大規模導入は難しいと率直に認めている。人型ロボット市場が1兆元(約20兆円)規模に成長するには、スタートアップ企業、研究機関、そして投資家のそれぞれが長期的な投資を覚悟し、共同で技術開発と産業チェーンの成熟を推し進める必要があるだろう。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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