スマートカー開発に先端技術提供。中国Megatronix、香港上場へ 評価額1400億円

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スマートカー向けソリューションを提供する「鎂佳股份(Megatronix)」がこのほど、香港証券取引所のメインボード上場に向け目論見書を提出した。

Megatronix創業者の荘莉氏は、コンピューターサイエンスを専攻し、清華大学で修士号を取得後、米カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得した才媛。マイクロソフトリサーチアジア(MSRA)やヤフーなど大手テック企業で技術幹部を歴任し、蔚来汽車(NIO)ではスマートコックピット向けソフトウエアの開発を主導した。荘氏は2018年、豊富な技術的蓄積と自動車業界のリソースを武器にMegatronixを設立し、瞬く間に業界の注目を集めた。

Megatronixは、スマートコックピットと人工知能(AI)を核とした統合型ドメインコントローラー・ソリューションを提供する。このソリューションは、スマートコックピットやADAS(先進運転支援システム)による駐車・運転支援、コネクテッドカー機能、OTA(遠隔アップデート)など、複数のスマート機能を統合。すでに奇瑞汽車や長安汽車、東風汽車、長安マツダ、日産、フォードといった大手自動車メーカーの多くの車種で採用されている。

同社は設立以来、一貫して資本市場から高い評価を受けており、これまでに複数回の資金調達を実施してきた。2025年5月にはシリーズDの追加ラウンドで3069万ドル(約46億円)を調達し、評価額が9億3100万ドル(約1400億円)に達した。一方で、業績面での課題も抱えている。22〜24年の売上高は3億8800万元(約82億円)、15億1300万元(約320億円)、14億2000万元(約300億円)と推移。損失額はそれぞれ4億2300万元(約89億円)、3億5700万元(約75億円)、2億9100元(約61億円)で、3年間の赤字は累計10億元(約210億円)を上回る。黒字化への道のりは依然として険しい状況だ。

*1ドル=約149円、1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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