セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米調査会社IDCはこのほど、世界のロボット市場が2029年に4000億ドル(約59兆円)を超えるとの予測を明らかにした。とくに中国市場は年平均成長率約15%で拡大し、世界シェア5割近くを占める最大市場となり、世界のロボット産業の成長をけん引する見通し。IDCはその要因として、人工知能(AI)とロボット技術の深度な融合による産業のスマート化、エンボディドAIの発展、ユーザー需要の拡大、政策支援、多様なロボットの活用加速などを挙げた。
2024年の商用サービスロボットの世界出荷台数は、配送ロボットと清掃ロボットを中心に10万台を超えた。擎朗智能(KEENON Robotics)や普渡科技(Pudu Robotics)、高仙機器人(Gaussian Robotics)、雲跡科技(Yunji Technology)をはじめとする中国メーカーが急速に市場を拡大し、全体の84.7%を占めた。
2024年の世界の四足歩行ロボット市場は1億8000万ドル(約270億円)を超え、出荷台数は約2万台に達した。主に電力、石油、保安などの分野で活用されており、中国メーカーでは宇樹科技(Unitree Robotics)や雲深処科技(Deep Robotics)などが代表的だ。
IDCによると、2025年の商用人型ロボットの中国出荷台数は約5000台となり、年平均成長率95%で急拡大し、30年には約6万台に達する見通しだという。
*1ドル=約148円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録