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中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループは8月29日、2025年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比2%増の2476億5000万元(約5兆2000億円)と市場予想をやや下回った。純利益は76%増の424億元(約8900億円)だった。即時小売サービスへの投資や販促費、開発費などがかさみ、Non-GAAPベースの純利益は18%減の335億元(約7000億円)となった。
アリババは4〜6月期から、グループ内の事業を「国内EC」「海外EC」「クラウド」「その他」の4部門に再編した形で、それぞれの業績を発表している。
事業部門別の売上高は、国内EC事業の「阿里巴巴中国電商集団(Alibaba China E-commerce Group)」が10%増の約1400億元(約2兆9000億円)、海外EC事業の「阿里国際数字商業集団(Alibaba International Digital Commerce Group)」が20%増の347億4000万元(約7300億円)だった。クラウドサービスの「アリババクラウド」や人工知能(AI)を手がける「雲智能集団(Cloud Intelligence Group)」は26%増の334億元(約7000億円)となった。市場調査会社Canalysによると、アリババクラウドは中国シェア33%で首位を独走している。
アリババは5月、即時小売サービス「淘宝閃購(Taobao Instant Commerce)」を開始した。国内向けECプラットフォーム「淘宝(taobao)」のアプリ内から生鮮食品や日用雑貨、医薬品などを注文すると、最短30分で商品が届けられる。中国EC市場の競争が激化するなか、アリババが主導的地位を固められるか否かの鍵になるとみられる。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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