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米アップル初の5G対応機種となるであろうiPhone 12に対し、社内外から熱い期待が寄せられ、大きな注目も集まっている。
韓国メディア「ETNews」は11月28日午前、アップルが2020年に「4モデル以上」を展開するiPhone 12を発表する可能性があり、最大ディスプレイサイズは初めて6.7インチとなるだろうと報じた。またLCD(液晶ディスプレイ)が全面的に使われなくなるほか、新シリーズでは通信の不具合が完全に解消されるという。
iPhone 12に関する最大の注目点はディスプレイ、5G対応および通信の問題だ。現時点ではこれら3つについて大きな変化があると考えられており、この点も同シリーズに対する期待値を高めている。
報道によれば、アップルは全モデルでLCDを採用せず、代わりにOLED(有機ELディスプレイ)を採用する可能性があるという。これまでiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro MaxのディスプレイにもOLED技術が採用されていた。現在のiPhone 11で使用されているのはLCDであり、OLEDと比べ安価ではあるものの、色彩の豊かさでいえばOLEDに大きく劣る。OLEDでの写真表示や映画再生にはユーザーをさらに強く引きつける力がある。
新たに発表される4モデルのディスプレイは、5.4インチ、6.1インチおよび6.7インチと予想されており、そのうちアップル初の5G対応モデルのディスプレイサイズは、他の3モデルのいずれかと同等になるもようだ。サムスンディスプレイが5.4インチおよび6.7インチディスプレーの単独サプライヤーとなる可能性があるほか、同じく韓国のLGディスプレイが6.1インチディスプレイの供給を一部支援するという。以前、中国のパネル大手「京東方(BOE)」が新モデルに使用されるディスプレイのサプライヤーとなるとの推測もあったが、この可能性はすでに排除された可能性がある。
iPhone 12シリーズに関する最注目ポイントは5Gネットワークへの初対応だが、今回のETNewsの報道はこれまでの情報とやや異なっている。
ETNewsは、「4モデル以上」のiPhone新シリーズのうち「5Gがサポートされるのは1モデル」と報じている。アップルのアナリストとして有名な証券会社「天風国際証券(TF International Securities)」の郭明錤(Ming-Chi Kuo)氏は以前、アップルが来年発表する全旗艦モデルに、よりハイスピードな5Gモデムが搭載されるとしていた。
上述の情報に関し、アップルは現時点でコメントを発表していない。
このほか、これまで長らく非難の対象となってきたアップル製品の通信の不具合も、iPhone 12で完全に解消される見込みだ。中国のIT関連サイト「TechWeb」は外国メディアの報道を引用し、来年発表予定の新型iPhoneでは米インテルの代わりに米クアルコム製ベースバンドプロセッサが採用されるため、ベースバンドが原因で引き起こされていた通信の不具合は大きく改善されるとしている。
ベースバンドに加え、新型iPhoneの内蔵アンテナはLCP(液晶ポリマー)製になるとされている。LCP製アンテナでは周辺空間の体積も抑えられ、電波受信能力も大幅に向上するという。
各方面で大きくアップデートされる見込みのiPhone新シリーズに関し、アップルが同シリーズの力を借りてファーウェイを追い越し、世界第2位のスマホメーカーの地位を奪う狙いがあるとみられている。
(翻訳・神部明果)
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