監視カメラ分野で世界最大手のハイクビジョン:AIoTは実用化が難しい オープンプラットフォームが必要

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2019年の「中国公安エキスポ(CPSE)」で、監視カメラ分野での世界最大手の「海康威視数字技術(ハイクビジョン)」は同社のハードウェアとソフトウェアの各業界における応用事例を展示した。

ハイクビジョンは、ソリューションだけでなく、レーダーと監視カメラ技術を融合させた製品も展示した。一例として、当該技術を使用した道路安全警告一体機がある。交差点や急カーブ、駐車場等における対向車両(もしくは歩行者)との衝突について事前警告を発することが可能な装置だ。

10 月、ハイクビジョンは2019年第3四半期の業績報告を発表した。当期の売上高が159.16億元(約2500億円)で、前年同期比で23.12%増加した。上場企業株主に帰属する純利益が38.11億元(約610億円)で、前年同期比で17.31%増加した。事業予測と一致し、費用比率も改善されたため、証券会社は同社を「買い」と格付けした。

以下はハイクビジョンの高級副総裁徐習明氏のインタビューの抜粋。

ーーハイクビジョンは今年のCPSEで多数のソリューションを発表し、旧来型の業界に対しデジタル・トランスフォーメーションを支援しているようです。ハイクビジョンはそのなかでどんな役割を担っていますか。

「我々は情報化、設備とシーンのデジタル化により、完全なデジタルツインを構築し、ユーザーがビジネスに役立つ世の中の様々な法則を理解することをサポートしたい」

「我々のプラットフォームを用いて、ユーザーのマネジメントプロセスの短縮、管理効率の向上、業界行為の規範化、セキュリティリスクの回避等の課題を解決したい」

ーーCPSEでは、多くの会社がアルゴリズムを搭載したICチップでサーバーやスマートロック等のハードウェアを作っていますが、こうしたハード面での実用化についてどう思いますか。

「この業界は非常に複雑だと思う。まだ成功事例があまりない」

「IoTはIT業界よりも実用化が難しい。考えるべき要素、やるべきことが多すぎる。しかも、フォールトトレラントの余地が小さい。ITからIoTへ進む過程で、実用化の難度が大幅に高まっている」

ーーアリババのテクノロジーイベント「雲栖大会2019(The Computing Conference)」では、「シティブレイン」について最も活発に議論されています。アリババは空港の交通管制、工場のコスト削減などに参入していますが、ハイクビジョンの事業はアリババとどこが違いますか。

「我々は主にIoTのセンサーコネクト、IoTセンサーの能力の向上としてのAIoT、およびそれに基づくデータの収集、更にデジタルツインのインサイトを行っている。自社の技術にもとづく製品を提供している」

ーーCPSEでは、ファーウェイ等がAI監視カメラを展示しました。ハイクビジョンと重複する部分があると思われます。ハイクビジョンの主力商品は模倣されやすいですか。技術のハードルは高いでしょうか。

「模倣の難度は競合他社の考えによるものだと思う。我々は何とも言えない。しかし、創造力が大事だと思う。その能力を備えていれば、競争は怖くない」

ーー創造力といえば、第3四半期の財務データによると、ハイクビジョンの研究開発費用の増加幅が売上高の増加幅を超えているようですが、徐副総裁が担当する事業へ何か影響がありますか。

「研究開発費用の増加は会社の売上の増加に伴うものだ。過去2年で、ハイクビジョンは事業の地域化を行い、各省レベルの支社をその省の事業センターにして、本部から意思決定の権限を委譲した。その過程において、各省レベルの事業センターの研究開発や営業スタッフが増えた。今後は更に下の支社に会社のリソースを拡散させていく。」

ーーAI スマート化応用の速度と質が予想ほど順調ではないようです。これについてどう思いますか。

「だからこそAIのオープンプラットフォームを開発した。多数の応用シーンが一体ではなく、ばらばらになっているため、AIオープンプラットフォームにより、業界全体に貢献することを期待している。現在、ハイクビジョンのAIオープンプラットフォームの提携パートナーは多く、全部で1000近くある。」

ーー今後、AIの実用化にブレークスルーがあると思いますか。

「当然だ。今年の我々のEBG事業(企業ビジネスグループ事業)の成長の重要な原動力はこの分野にあった。AIoTは、着実に実現を目指すべきものだ」

ーー先日ハイクビジョンは自社のチップを製造する予定があると発表しましたが、開始しましたか。最初のチップはどの業界向けのものでしょうか。

「今後のニュースリリースに注目してください。ありがとうございました」

トップ画像はハイクビジョンが提供

(翻訳:小六)

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