中国・東北初のタワー式太陽熱発電所、吉林で最終段階へ CO2ゼロの「グリーン電力」実現へ

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中国吉林省大安市に位置し、東北地域初となるタワー式太陽熱発電所「吉西基地魯固直流140万キロワット送電プロジェクト」はこのほど、ヘリオスタット(反射鏡)の設置とケーブル敷設が完了し、各工事が最終段階に入った。

大安市楽勝郷の現場では、高さ233メートルの集熱タワーが中央にそびえ立ち、周囲には1万9667枚のヘリオスタットが巨大な鏡面を形成している。試運転後、ヘリオスタットは太陽光を反射してタワー頂上へ正確に送ることができる。発電事業を手がける大安市広投中能光熱発電の現場責任者、趙雄さんによると、同プロジェクトは液体二元系溶融塩を用いて太陽エネルギーを吸収し、発電する。運用段階では二酸化炭素(CO2)の排出ゼロと溶融塩の再利用を達成し、「100%グリーン(環境配慮型)電力」の生産を実現するという。

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プロジェクトは2023年10月に着工し、総投資額約17億3000万元(約363億円)、敷地面積257.4ヘクタールとなる。稼働後は年間で約1億8000万キロワット時の発電量と約1億6000万キロワット時の送電量が見込まれ、標準炭換算で約6万トンの石炭消費の節約と約13万トンのCO2排出量削減が可能になる。【新華社長春】

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