世界の企業家の6割近くが中国市場に注目 AI投資と新市場開拓が鍵に

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世界の企業家の6割近くが中国市場に注目 AI投資と新市場開拓が鍵に

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英金融大手HSBCのプライベートバンク部門はこのほど、世界の企業家の動向を調査した「グローバル・アントレプレナーリアル・ウェルス・リポート2025」を発表した。企業家らは、市場の変動と経済の不確実性を前に、人工知能(AI)技術への投資や海外市場の開拓などを通じ、事業拡大を図る計画とした。中国本土の事業チャンスに高い関心を寄せる企業家も多く、58%が今後1年以内に中国本土で事業展開する予定と答え、世界の投資分野における中国市場の他にはない魅力を示した。

企業家らは、AI技術の幅広い活用、高いスキルと競争力のある労働力市場、巨大な顧客層が中国市場の重要な要素とみている。中でも、インドネシア(83%)、アラブ首長国連邦(UAE、81%)、サウジアラビア(79%)の企業家の関心が特に高い。これは、アジアの企業家の投資目線が日増しに国際的になりつつあることを示した。また、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)、中東などの経済回廊が引き続き強い活力を発揮していることも映し出した。

中国本土の企業家も、科学技術の進歩、特にAIがもたらすチャンスに奮い立ち、事業の成長見通しを前向きに捉え、未来に向けて行動している。今後1年の事業拡大計画として、新市場の開拓(59%)、AI技術への投資(50%)、雇用の拡大(41%)を選択する企業家が最も多かった。

個人資産に対する考えをみると、中国本土の企業家は他国・地域に比べ、個人資産と企業の発展を深く結びつける傾向が強い。回答者の約半数(46%)が企業への継続的な投資と事業の拡大が自身の資産を築く上で重要な原動力だと答えた。彼らは資産が家族にもたらす価値をより重視しており、家族の健康を守ること(59%)、子どもの教育支援(50%)の二つを資産を築く主な目的に挙げた。この2項目の割合は、いずれも世界平均を大きく上回っている。

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企業の継承と人生計画については、中国本土の企業家は他国・地域に比べ、より「冷静」なことがわかった。44%が事業の継承に不安を感じているものの、家族内での継承に関する話し合いや、引退後の個人の生活を不安視する企業家はおよそ2割にとどまり、世界平均を1割程度下回った。これは、中国本土の企業家が企業統治と継承について、ある程度成熟していることを示した。【新華社北京】

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