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TikTokの親会社である中国ネット大手バイトダンスはこのほど、大規模言語モデル(LLM)「豆包(Doubao)」シリーズから初のプログラミング特化モデル「Doubao-Seed-Code」を発表した。人工知能(AI)による自律的なコーディングに最適化されたモデルで、性能だけでなくコストパフォーマンスも優れている。
プログラミングモデルの複数のベンチマークテストでは、DeepSeekの「DeepSeek-V3.1」や月之暗面(Moonshot AI)の「Kimi-K2」、智譜AI(Zhipu AI)の「GLM-4.6」など中国製モデルを上回り、全体的な性能は米アンソロピックの「Claude Sonnet 4.5」に次ぐ2位となった。長文処理能力は256kとClaude Sonnet 4.5の200kを上回る。
Doubao-Seed-Codeは中国で初めて画像認識機能を搭載したプログラミングモデルでもある。UIデザインの下書きやスクリーンショット、手描きスケッチを参照してコードを生成できる。また、生成したページを視覚的に比較し、スタイルやバグを自動修正することも可能なため、フロントエンド開発の効率が大幅に向上する。
料金体系は段階的で、使用頻度の高い0〜32Kでは100万トークンあたりの入力が1.2元(約26円)、出力が8元(約180円)となっている。中国テックメディア「智東西」がこの条件で人気ゲーム「マインクラフト」を再現したところ、コストは0.2元(約4円)未満で、画風も操作感もオリジナルとほぼ同等、すぐにプレイ可能だった。同じ条件でClaude Sonnet 4.5を使用すると、コストは3元(約70円)を超えたという。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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