不正会計から完全復活ーー中国ラッキンコーヒー、7〜9月売上高50%増 米再上場も視野に

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中国の大手コーヒーチェーン「瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」が11月17日、2025年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比50.2%増の153億元(約3400億円)で、うち直営店の売上高が110億8000万元(約2400億円)と大半を占めた。純利益は12億8000万元(約280億円)だった。

ラッキンはここ5年間で飛躍的な成長を遂げ、米スターバックスを抜いて中国最大のコーヒーチェーンとなった。9月末時点の総店舗数は2万9214店舗に達し、うち海外店舗数はシンガポールや米国、マレーシアなどを中心に118店舗となった。

同社は4〜6月期から、アリババグループ傘下の淘宝閃購(Taobao Instant Commerce)のほか、美団(Meituan)や京東集団(JDドットコム)などの出前アプリで割引キャンペーンを開始。これが新規顧客の獲得につながり、中国国内市場の急拡大を後押しした。

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郭謹一CEOは11月1日、福建省廈門市で開かれた企業家向けイベントで、米国での再上場を準備中だと明らかにした。ラッキンは2020年6月、不正会計を理由に米ナスダックの上場廃止に追い込まれた。しかし、その後は内部改革を進め、黒字転換を果たしている。

粉飾決算で炎上した中国「luckin coffee」、創業者が謝罪「あまりに成長を急ぎ過ぎた」

*1元=約22円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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