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産業用ロボットの先端に取り付けるエンドエフェクタを手がける中国企業「橋田智能(Qiaotian Intelligent)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドで浙江省創業投資集団から数千万元(数億円)を調達した。資金は、永久磁石を利用した金型交換システムの量産や新型エンドエフェクタの開発などに充てられる。
橋田智能(旧、橋田精密)は2016年に設立され、本社を上海市に置く。創業者の劉小平氏は、日本の工作機械メーカー「ソディック」で工場長や技術責任者を務めた経験をもとに、2010年に橋田精密を設立。産業用ロボット大手KUKAからの受託生産を開始した。
現在は主力3事業として、1)自動車の車体組み立て・溶接ロボット用エンドエフェクタ(グリッパー、溶接ガン、電極チップ研磨装置)、2)金型の急速交換装置・システム、3)新エネルギー車の電池・モーター・電子制御システム向け精密組み立て装置ーーを手がけている。
主力製品の金型急速交換装置は売上高の6割を占め、2025年1〜10月の累計出荷台数は10万台余りで中国シェアトップとなっている。溶接ガンや電極チップ研磨機などの製品は、吉利汽車(Geely Automobile)、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、賽力斯(Seres)などのサプライチェーンに採用されている。


橋田智能のロボット用金型急速交換装置は、国際的な第三者検査機関テュフ ラインランドから安全性に関する認証を取得しているため、海外メーカー製品にも対応できる。同様の認証を取得しているのは、スウェーデンと米国の2社だけとなるという。
同社はスウェーデンの産業機械大手アトラスコプコのビジネスモデルをベンチマークとし、単なるエンドエフェクタメーカーにとどまらず、システムソリューションを提供する企業を目指す方針だという。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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