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中国の分析検査装置メーカー「科諾美科技(Chromai)」がこのほど、北京市医薬健康産業投資基金から数千万元(数億円)を調達した。資金は事業拡大、マーケティングのほか、ハイエンド装置の生産体制とサプライチェーンの構築に充てられる。
同社はこれまでに華蓋資本(Huagai Capital)や元生創投(Yuanbio Venture Capital)、などから1億元(約20億円)近くを調達。直近のシリーズAの追加ラウンドでも九安医療(Andon Health)から数千万元(数億円)を確保している。
2019年設立の科諾美は、液体クロマトグラフ(LC)の開発・量産に注力するスタートアップだ。特に超高速液体クロマトグラフ(UHPLC)において、基幹部品から本体までを自社開発する技術力を持つ。ハード・ソフトの両面に加え、顧客ニーズに応じた技術サービスも展開しており、製品はバイオ医薬品、食品検査、環境モニタリング、化学材料など幅広い分野で活用されている。
液体クロマトグラフは、分析検査装置の中でも耐圧性や分離速度、検出感度に優れ、同分野で主流の装置となりつつある。これまでは技術的障壁や認証基準、ブランド力の差から海外メーカーが市場を独占してきたが、現在は中国メーカーによる技術改良と「国産化」が急速に進んでいる。
科諾美を含む中国のUHPLCメーカー各社は、技術的なボトルネックを解消し、製品性能を大幅に向上させている。同社の主力製品「Frontier」シリーズは、2万2000psiの超高耐圧設計を施し、分離スピードと検出感度の向上を実現したという。
また、コストパフォーマンスに優れた「Leaps」シリーズも展開している。同社は「2次元液体クロマトグラフ(2D-LC)や生体試料用、分取方式など特定の用途に向けた構成を順次投入することで、さまざまな業界の細かいニーズに対応してきた。Leapsシリーズは、売り上げの伸びに大きく貢献している」と説明する。
ソフト面では、UHPLC用データ管理システム「EyouLab」を独自開発した。AIアルゴリズムを組み込んだ同システムは、適正製造規範(GMP)や優良試験所基準(GLP)などの厳格な要件に適合。装置のスマート化とデータ管理の高度化を実現する。
さらに、業界ごとの課題に即したソリューション提供にも定評がある。例えばバイオ医薬品分野では、開発期間の長期化や高コスト、専門人材不足といった課題に対し、高効率の分離・精製技術や全工程の自動化技術を導入することで、顧客のコスト削減と効率向上を支援する。環境モニタリング分野では、試料の前処理を自動化する「Online SPE(固相抽出)システム」を投入し、分析の迅速化を支援している。
海外市場の開拓も進めており、すでに世界20以上の国・地域に展開。売上高に占める海外比率も年々上昇しているという。
共同創業者の張欣CEOは、設立以来、海外メーカーの牙城を崩すべくUHPLCの国産化に注力してきたと強調する。今回の資金調達を受け、コア技術の改良と先端開発を加速させ、生産能力の増強と海外展開を一段と進める構えだ。製品改良とユーザー体験の向上にも継続的に取り組み、中国を代表するUHPLCメーカーとしての価値創出を目指す考えだ。
*1元=約23円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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