AIがチャット指導も、相手の感情や性格を分析できるチャットアプリ「Mei」

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チャットアプリが普及したことで、コミュニケーションの頻度は目に見えて増加した。スマホユーザーが1年間に送るメッセージの文字数は小説1冊分に匹敵するとの調査もある。さまざまな感情や情報を含んだメッセージだが、そのすべてが正確に伝わっているわけではない。チャットツールを開発する米「Mei App Inc」はここに着目し、データとテクノロジーを活用してユーザーのコミュニケーションスキルを向上させることを目指す。

創業者のLee氏によれば、テキストメッセージにはたいてい書き手の感情や心理状態が表れるという。メッセージをやり取りする際に、人工知能(AI)やビッグデータ分析を活用し、心理学を加味すれば、個々に合わせた分析結果やアドバイスを提供できる。開発チームは数千万人のメッセージ記録を含むビッグデータに基づき、3年にわたる研究と検証を行って、AIアシスタントを搭載したメッセージングアプリ「Mei」を完成させた。

Meiはテキストメッセージを分析して、相手の感情や性格、行動パターンをつかむことができるほか、ビッグデータに照らして、連絡先一人一人の性格チャートを作成できる。

メッセージを分析してアドバイスする
相手の性格や個性を分析する

Meiはユーザー自身の分析も行う。テキスト会話の数やレスポンスの時間、文章の長さ、絵文字などから性格のバランスを計算し、十分な情報量に達した時点で対人関係バランスのスコアを表示する。

この種のアプリで懸念されるのは個人情報関連のリスクだが、Meiの初期設定ではいかなる情報も収集しないようになっている。ユーザーが個人情報の送信につながる機能を選択すると、最初にアプリ上できちんと説明がなされる。Meiでは電話番号以外に個人を特定できる情報を取得することはなく、ユーザーはあらゆる個人情報を簡単に削除することもできる、とLee氏は強調する。

Mei自身もユーザーとのやり取りを行う。ユーザーはMeiの判断が正確かどうかをフィードバックしたり、プリセット項目から選んだ質問をMeiに投げかけたりできる。ユーザーとのやり取りを繰り返すことで、Meiは情報発信プラットフォームとしての役割を持つようにもなる。母の日にどんなプレゼントを選んだらいいか知りたい場合、Meiがアルゴリズムに基づいて特定のユーザー層に質問を投げかけるのだ。

ユーザーからMeiに質問する

Lee氏によれば、情報発信プラットフォームとしてのMeiの利点は、データに基づいてターゲットを明確に絞ることができる点だという。現在、Mei を活用したデータリサーチサービスの開発が進んでいる。2018年11月の米中間選挙で、Meiが2000人の有権者にアンケートを送信したところ、大部分が1時間以内に回答を寄せ、統計作業もわずか30分足らずで完了した。米国ではすでに複数の有名大学とデータ収集や分析業務における提携が進んでいる。また、MeiはAIを活用したリサーチ業務の効率化を目指し、新たな提携先も積極的に模索している。

Mei上で行われた選挙アンケート

今後はほかのチャットアプリとも連携して、メッセージ分析の範囲をさらに拡大する考えだ。新たな機能もこれから追加していくという。

中国市場への進出も検討中だ。Lee氏によれば、中国ユーザーにマッチしたサービスを提供するためには、心理学や社会学など多方面で中国の専門家と連携する必要があり、膨大なデータを使って中国ユーザーに対応するようMeiをトレーニングすることが不可欠だという。すでに同社は中国でアンドロイド端末向けアプリストアに代わる提携先の確保に向けて動き出しており、複数のインターネットサービスプロバイダーやスマホメーカーともアプリのプリインストールに関する商談を進めているところだ。

同社は近くエンジェルラウンドでの資金調達を計画しており、戦略的パートナーシップの構築も検討している。今後さらにユーザー数を増加させてデータベースの充実を図り、より良いコミュニケーションを楽しめるようAIアシスタントを通してサポートしていく考えだ。
(翻訳・畠中裕子)

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