設立21周年を迎えたテンセントがビジョンを刷新「Tech for Social Good」を強調

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設立21周年を迎えたテンセントがビジョンを刷新「Tech for Social Good」を強調

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2019年11月11日、中国IT大手テンセント(騰訊)は設立21周年にあたるこの特別な日に同社のビジョンと価値観を刷新した。

新しいビジョンは「用户为本,科技向善(ユーザー本位、ソーシャルグッドのためのテクノロジー」、新しい価値観は「誠実、向上、協力、創造」で統一した。これはテンセント企業文化「3.0」バージョンだ。時価総額が4500億ドル(約49兆円)を超えインターネット業界の超大手となったテンセント。これらの理念が同社の今後数年間の方向を決めることになる。

2003年(設立から5年目)、テンセントは初めて自社の使命とビジョンを発表。当時の使命は「ユーザーに頼られる友達・楽しくてパワフルな大学・市場をリードする存在・尊敬されるべきパートナーとなり、安定して合理的な利益を上げる」、ビジョンは「一流のインターネット企業となる」だった。

2005年、テンセントは第2弾の使命とビジョンを発表。使命は「インターネットサービスを通して人類の生活の質を向上させる」、ビジョンは「最も尊敬されるインターネット企業となる」だった。以後14年間同社はこのビジョンに沿って業務を行ってきた。しかしキーワードはなお「インターネット」で、これは当時テンセントに必要だった最も重要な属性だった。

「ソーシャルグッドのためのテクノロジー」というビジョンは「騰訊研究院(Tencent Research Institute)」のプロジェクト「Tech for Social Good 科技向善」から生まれたものだ。また「tech for good」は、テンセント設立21周年記念デザインのTシャツにプリントされたキーワードでもある。テンセントCEOの馬化騰(ポニー・マー)氏と同社にとって、テクノロジーとはある種の能力であり、ソーシャルグッドとはある種の選択であるようだ。これは同社の高級副総裁を務める張小龍氏が2018年の社員総会で引用したアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏の名言「善良であることは聡明であることより重要だ」を思い起こさせる。

テンセントの事業は大きく三つに分けられる。一つ目は消費者向け事業。メッセージングアプリ「WeChat(微信)」やQQなどのソーシャルサービス、「騰訊遊戯(テンセントゲーム)」「騰訊視頻(テンセントビデオ)」などのデジタルコンテンツ、「WeChatペイ(微信支付)」「理財通」などのフィンテックサービス、アプリストア「応用宝(myapp.com)」メールサービス「QQ Mail」などの消費者向けツールだ。二つ目は企業向け事業。「騰訊広告(Tencent Ads)」やテンセントクラウド(騰訊雲)、スマートリテール事業が挙げられる。そして三つ目はAI(人工知能)や最先端テクノロジーに代表されるイノベーションテクノロジー事業だ。

会社設立時のキーワード「インターネット」から現在の「テクノロジー」に至るまで、そのビジョンはテンセントがすでに従来のインターネット企業とは異なることを意味している。同社の公式見解にもあるように、テンセントは今や「インターネットを基礎としたテクノロジー・カルチャー企業」なのだ。
(翻訳・山口幸子)

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