VW、「中国製」新エネ車の世界輸出を加速へ 東南アジアや南米市場を開拓
中国海南省海口市でこのほど開かれた「2026世界新エネルギー自動車大会」で、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国法人、大衆汽車集団(中国)のラルフ・ブランドシュテッター会長兼最高経営責任者(CEO)は、未来を見据え、中国本土の車両プラットフォームと同社が開発したゾーン型電子アーキテクチャー「CEA」を武器に、グローバルサウス市場のニーズにより的確に応えていく方針を明らかにした。中国からの完成車輸出を持続的に拡大し、すでに実績のある中東や中央アジア市場に加え、今後はさらに東南アジア諸国連合(ASEAN)や南米などより多くの市場を開拓するとしている。
同氏によると、中国はここ数年で世界自動車輸出の中心に成長した。26年上半期(1~6月)の中国の乗用車輸出台数は450万台に迫り、前年同期比70%以上増加した。VWもより能動的にこの動きに深く関与し、中国市場で培ってきた能力をより多くの海外市場で大規模に展開する。
VWはこの3年間、「中国で、中国のために」という考え方に基づいて戦略の転換を推進し、大衆汽車(中国)科技を中核に据え、現地での製品開発能力を確立した。車両プラットフォームや電子アーキテクチャー、自動運転の三つに焦点を当て、充実した技術マトリックスを構築し、スピードと技術の独自性、量産化能力の融合を実現するとともに、質の高さとコスト競争力の両立も実現した。現在、VWはすでに戦略の成果を形にする段階へと移行しており、26年は中国で各ブランドと合弁会社が20モデル以上の新エネ車の発表を計画している。
同氏は「VWにとって、中国の意義はもはや市場そのものを超え、グループのグローバルなコアコンピタンス(中核的競争力)の源となり、グループ全体のイノベーションをけん引するコアエンジンである」と述べた。その上で、「中国で、中国のために」とする戦略は、今や「中国を足がかりに、遠く海外へ進出する」へとグレードアップしつつあると明らかにした。 【新華社北京】