「本当に使える」サービスロボットを開発、「猟戸星空」の野心

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スマートハードウェアが生活にもたらす変化については、スマートサービスロボットを抜きには語れない。以下は中国のスマートハードウェアとスマートロボットの現状について、「猟戸星空(ORIONSTAR)」社のチーフストラテジスト・王兵氏へのインタビューの抜粋である。

ーー中国のスマートハードウェアの成長は現在どのような段階にあるのでしょうか。

「まもなく爆発的な成長を迎えるだろう。スマートハードウェアを実際に開発できる企業はこれまで少なかったが、今後は爆発的な成長が期待できる。」

ーー猟戸星空はどのような企業でしょうか。

「当社は『本当に使える』ロボットを作る新タイプの企業だ。各種AIの垂直統合を図っており、自社開発したチップ、アルゴリズム、システム、アプリケーションに加え、ビジネスマインドも持っている。『スマートサービスロボット』と『AIエンパワーメント』という2つの事業により、AIと5G時代のサービスと製品のスマート化を進めていくつもりだ」

ーー「本当に使える」ロボットとはどういう意味でしょうか。

「簡単にいえば、このロボットを使えばその企業のROIがプラスになるということだ。」

ーー新タイプの企業とはどういうことでしょうか。

「ロボットの開発ができても、AIやインターネット、運営力が弱い企業、AIが得意でも、ハード面が弱い企業などがあるが、当社のようにロボットに関する各種の能力を備えている企業はほかにない。そういうことだ」

ーースマートサービスロボットの目標の一つが実体経済の成長の促進だと仰っていますが、どのようにして実現するのでしょうか。

「当社の製品はオフラインでより多く使われている。スマートサービスロボットの利用により、まず企業のコストを下げることができる。さらに、従来の産業をデータ化、スマート化させることで、ユーザーのニーズをより正確に捉え、企業の成長を促すことができる」

ーー商業施設以外で、ロボットは私たちの生活にどのような変革をもたらすのでしょうか。

「いくつか大きなシーンがあるが、特に注目すべきは2つだと考える。まず高齢者介護だ。特にサービスロボットにとっては重要な方向性となる。もう一つは、AIの登場による児童教育、成人教育の変化だ」

「また、人件費の急騰も注目していかなければならない」

「この3つの趨勢により、大量のスマートハードウェアが誕生するだろう」

ーー現時点での競合はどのような企業でしょうか。

「サービスロボットを開発する企業は多いので、競合も多い」

「個人的な見解だが、この業界はまだ初期段階にあり、実用化できるシーンも多い。したがって、完全な競合ではなく、協力し合うこともあるだろう」

「今後、実用化においては分業が進むと見られる。当社はベースとなる技術の開発、他社は実用化への注力が進む可能性がある」

ーー現在のAIはスマートロボットにとってどのような意味を持つでしょうか。

「音声認識、画像認識、自然言語処理、室内外のナビゲーションなどは非常に重要だ。人間の言葉を理解し、応答し、人間の表情を識別する。さらに自力でぶつからずに移動する。これらはAIによって実現される基本的な能力だ」

ーースマートロボットの産業チェーンにおいて、猟户星空の役割は何でしょうか。

「当社はアルゴリズムからハードウェアの設計、アプリケーション、サービスの運営まですべてをカバーする。基本的な能力以外に実際のデータが必要になる場合は、当該分野に特化した企業と提携している」

ーー「AIエンパワーメント」はどのように外部に提供するのでしょうか。

「当社はロボットの開発を通して、複雑なシーンにおけるインタラクティブ能力を向上させ、それを基盤となるハードウェアに応用している。そうなれば複雑な環境でもスムーズに人間とやり取りすることができ、例えば自動券売機や手続きを自動で行う機械などでその能力を利用することができる。」

ーー今後ほかの技術開発を行う予定はありますでしょうか。

「現在、人間の目、耳、口、手、足、脳に関わる技術の開発を続けている。また、すべての新規開発されたロボットがより安く、使いやすくなるよう、設計変更を行っている」

ーー猟户星空のビジネスモデルはどのようなものでしょうか。

「当社はソフトウェア開発を行う『猟豹移動(Cheetah Mobile Inc)』傘下の企業として、単なるスマートハードウェア企業にとどまるものではなく、売り上げをハードだけに頼っているわけではない。ハードウェアの販売、カスタマイズ、ソフトウェア開発支援のほか、リースサービスも行っている。当社のサービスによって企業の生産性とサービス能力の向上を実現させたい」

「また、当社は技術とシーンを繋ぐ役割を果たしている。各種のシーンのニーズを汲み上げ、パートナーとともに製品とサービスをスマート化させ、新しい体験をユーザーに届けたいと考えている。ビジネスモデルは簡単にいえばB2B2Cである」

(翻訳:小六)

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