新型肺炎病院の建設現場を24時間ライブ配信 家に閉じこもる中国ユーザー、建設マシンにも愛称

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急増している新型コロナウイルス肺炎感染者に対応するため、中国武漢市政府は肺炎患者を治療するための専用仮設病院「火神山病院」(ベッド数1000床)と「雷神山病院」(ベッド数1500床)の建設を決定した。千人以上のスタッフが工事現場で連日連夜作業を続け、約1週間で竣工する予定だ。 

また、時間との戦いとなる建設現場を、中国中央テレビCCTV運営の動画配信アプリ「央視頻(Yangshipin)」上で24時間ライブストリーミングすることが決定した。旧正月休暇(春節)が新型肺炎の影響を受け延長された上、あまり自宅を出られない中国人ネットユーザー達は、その建設現場のライブ配信を見始めた。本稿執筆時点で6300万人もの視聴者がいる。

画像:央視頻のスクリーンショットより

また、この放送は中国のソーシャルメディアでも注目の話題となっている。SNS大手の微博(Weibo)の「#暇で眠られない人は病院建設のライブを観よう#」というトピックには、すでに2億4000万件以上の書き込みがある。

ネット上の視聴者は自分のことを「オンライン監督」と呼び、建設機器に「リフトちゃん」、「小藍」「小小黄」などの愛称までつけている。その中に、日本語をもじった「嘔泥醬(おにいちゃん)」というニックネームも見られる。

日本のTwitterでも一部話題となっている

1月30日、視聴者の絶大的な応援を受け、運営側は「建設マシン人気ランキング」を作成し、視聴者に投票してもらうようにしたが、その後すぐに削除された。理由は不明。微博では、事態が深刻なこの時期にこんな軽いことしていいの?と、批判しているコメントもいくつか見られた。 

1月31日時点で新型コロナウィルス肺炎による中国本土の死者は213人に上り、感染者は9692人である。この数はすでに2003年の「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の全世界の感染者数8096人を上回っている。日本では新型コロナウイルスへの感染が確認された人は14人となっている。

(翻訳・編集:Ai)

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