IoT技術で屋内をナビ、大型病院の道案内業務4割減も

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IoT技術で屋内をナビ、大型病院の道案内業務4割減も

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ナビゲーションに必要な位置情報を取得するためには、通常GPS/GNSSを利用するが、地図上の具体的な位置を測定した上で、目的地までの最短経路を計算するためには、さらにGIS(地理情報システム)を利用する必要がある。現在、高精度かつ高可用性のスマート複合位置測定および屋内空間測位は、依然としてナビゲーションと位置測定サービス分野における課題である。

「図聚智能(PALMAP)」は屋内GIS位置測定サービスプロバイダーである。現在、同社は病院、展示会、駐車場の3つのシーンを中心に事業を展開し、企業ユーザーに屋内GISソリューションサービスを提供している。同社は2012年に設立され、2016年に中国の店頭市場「新三板」に上場し、中国国内の地理と位置サービス分野における最初の上場企業となった。

PALMAPは屋内情報デジタル化技術、屋内測位およびナビゲーション技術、IoT技術を駆使し、屋内のスキャンと情報収集を実施した上で、モデリングを行う。その後はユーザーと協力し、具体的なビジネスシーンに応用する上で、位置情報と配置の細かい点を改善するという流れである。同社のCEO張楊氏によると、クライアントからの正式な発注から位置情報サービスの提供開始までにかかる時間は約1週間だという。

同社の3大業務は全て2018年からサービスを開始し、ミニプログラムとして提供されている。現在は、医療機構と不動産業界での利用が多く、中国の620の病院に屋内ナビゲーションシステムプラットフォームを提供し、三甲クラスの病院(中国の最高クラスの病院)の80%をカバーし、450万のユーザーを抱えている。同社は、病院からサービス開始時の費用と年間サービス料を受け取っている。

中国国家衛生健康委員会のデータによると、現在、中国の医療保健機関は100万近くあり、そのうち700カ所強が三甲クラスの病院だ。PALMAPの屋内ナビゲーション技術により、患者の待ち時間を平均40分以上、場所探しの時間を20分以上節約することが可能で、病院の受付の道案内業務を40%減らすことができる。それにより、患者の病院のサービスに対する満足度が68%向上したという。また、同社はビッグデータ技術を利用し、クライアントに屋内ナビゲーションの最適化に関するアドバイスを提供する予定である。

展示会関連の業務については、同社は毎年平均100社のイベント業者にサービスを提供しており、緊密な提携関係を結んでいるのは20社である。展示会では会場案内サービスが中心で、展示会ごとに一括で料金を受領する方式を取っている。

駐車場関連業務については、同社は中国の130の物件と提携し、延べ30万超のユーザーを有している。駐車場内での駐車スペース探しをサポートし、物件のオーナーからサービス開始時の費用と年間サービス料を受領する。

屋内ナビゲーション技術の進歩は速く、同業種の中国国内のスタートアップは増え続けている。2024年には、屋内測位サービスの市場規模が100億ドル(約1兆円)を超えると見込まれる。現在、市場が注目している分野は主にショッピングモール、駐車場等であり、代表的な企業には「AIBEE」、「蜂鳥視図(FengMap)」および「十域科技」等がある。

また、現在流行している新型肺炎について、PALMAPは中国の3000超の総合病院をフォローアップし、ワンストップで中国全土の総合病院が運営する無料「全国オンライン問診地図」にアクセスできるサービスを患者向けに提供している。このサービスを利用すれば、在宅での問診が可能となる。

現在、全国オンライン問診地図は600超の病院の発熱問診と一般問診にアクセスできる。また、オンライン医療サービスサイト「丁香雲(dxy.com)」や「好大夫(haodf.com)」のオンライン問診プラットフォームと異なり、同社は医師個人と契約することなく、病院と直接に提携する点が特徴となっている。

(翻訳:小六)

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