粗悪品のマスクが横行するネット通販 「拼多多」が信頼性高い商品レビュー機能を追加

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粗悪品のマスクが横行するネット通販 「拼多多」が信頼性高い商品レビュー機能を追加

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同じ商品の購入を希望する仲間を募って大量注文することで安く買い物できるソーシャルEC「拼多多(Pinduoduo)」が、信頼性の高い商品情報のシェア機能「拼小圈」を段階的にリリースしている。ユーザーが自身の友人として登録した人物と購入履歴や商品レビューを交換しあえるものだ。

拼多多は新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて、商品のレビュー機能を急きょアップグレードした。拼多多は需要が急増していたマスクについて、品質基準を満たさない商品を売るなどしていた40の悪質業者を処分している。

医療関連の商品をネット通販で購入する時、的確な商品選びができずに不適切な商品を購入してしまったり、無駄な買い物をしてしまったりするケースがみられる。出店業者の中には規格外の商品を出品したり、不当な値上げを行ったりする問題も散見される。

新型肺炎の感染が広まって以来、拼多多に寄せられる返金・返品のリクエストは前年同期比120%増に上っている。この多くはユーザーが購入に際して有効な情報が得られず、商品選びに失敗していることに起因する。

新機能の拼小圈はこれを解決するためにリリースされたものだ。もともと、ネット通販プラットフォームでみられる商品レビューは消費者にとっては見知らぬ他人が書いたものであり、それが参考になるか、信頼に足るかといえば、そうとは限らない。何千何万にも上るレビューの中から自分にとって有用な情報を抽出するのは不可能だ。さらに、多くの商品レビューには高評価のコメントがずらりと並ぶが、出店業者が雇ったサクラによるものも相当数に上る。

拼多多はそこで、ユーザー自身がレビューの真偽を見分けられる仕組みを考案した。

友人同士限定で商品情報を共有

拼小圈の具体的な機能は以下のようなものだ。

ユーザーが拼小圈を立ち上げると、買い物をするごとに購入データが拼小圈に同期される。ただし、同期するかしないかはユーザーがその都度手動で切り替えられる。また、下着類など購入履歴を知られたくない商品ジャンルについては、自動的に同期しない設定となっている。

同期された購入履歴や商品レビューは拼小圈を通じ、友だちとして承認したユーザー同士でのみ閲覧できる。また、一度拼小圈に公開した情報は後で削除でき、拼小圈機能のオン・オフも手動で切り替えられる。購入履歴や商品レビュー以外に、買いたい商品やオススメ商品についても投稿できる。

情報の公開範囲については、「特定の誰かに非公開」「特定の誰かをフォロー解除」など設定できる。

友人同士限定で商品情報を共有

拼多多の従来の商品レビューの形式は、「商品」「配送」「サービス」の各項目に星を付ける方式だ。

36Krが実際に拼小圈を操作し、その画面をキャプチャーした

拼多多のレビューページでは全商品のレビューが雑然と並び、タグ抽出されたレビューもほとんどが高評価ばかりで信頼に値するものといえない。また、拼多多に出品される商品はほとんどがノーブランドで、ユーザーが商品を評価する基準も価格と実用性に集中しており、レビューからは商品のコストパフォーマンスを知ることはできても、その内容はバランスを欠いている。本来は高評価のレビューばかりが並ぶより、批判的なレビューが混じっていた方が情報としては参考になるはずだ。

拼多多のガバナンス担当者は現在入手困難となっているマスクについて、同プラットフォームでは取扱業者が10万社以上、品目数にして60万以上だと明かしている。この60万商品の中から本当に感染防止効果のあるものはどれか、品質が基準に達しているものどれか、連休期間でも発送に対応しているのはどれか、これまでに寄せられたレビューを見ても判然としないのが実情だ。

一方、拼小圈では友人による詳細な商品レビューが閲覧できる。知人からの情報は信頼が置ける。また、仮に拼小圈に「星1つ」のレビューが投稿されたとしても、それを閲覧できるのは投稿者の友人のみなので、辛口レビューがプラットフォーム全体に露出するわけではなく、商品の売れ行きに大きな負の影響を及ぼすこともないだろう。

拼小圈の出発点は、顧客の商品体験にとって最も重要な「ニセモノ商品排除」であり、顧客の正しい意思決定を助けることだ。一方、あるソーシャルECの創業者は拼小圈の問題点について、「ユーザーが果たして自分の購入履歴を友人に公開したいと思うかどうか。とくに安い商品については」と疑問を呈している。
(翻訳・愛玉)

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