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3月10日、東京大学大学院情報学環・山内研究室が2020年4月1日よりSTEAM教育に関する研究を開始することを発表した 。世界有数のSTEAM教育ソリューションプロバイダーであるMakeblock社は、グローバル展開で培ったSTEAM教育に関する知見の提供と、研究資金の寄付という形で本研究を支援することになった。
本研究は2年間の研究期間を予定しており、STEAM教育の歴史・概念・実践の整理 、日本の初等中等教育におけるSTEAM教育のカリキュラム的位置づけ、STEAM教育・教材の評価方法の開発といったテーマをめぐり、教育関係者向けのSTEAM教育ガイドブック作成やカンファレンスの実施を行う予定だ。
STEAM教育とは、Science (科学)・Technology (技術)・Engineering (工学)・Art (芸術)・Mathematics (数学) 等の学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育であり、現在世界中で注目されている。なかでは特にAI先進国のアメリカ、中国が進んでおり、経験を蓄積された。
日本ではまだまだ普及していないが、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、一気に「STEAM教育」の認知度が高まってきた。それによって、STEAM教育に関する科学的知見もさらなる発展が期待されている。 そこで、Makeblockは上記のかたちにより東京大学のSTEAM教育に関する研究を支援することを決定した。
Makeblockは2013年に設立され、「中国のシリコンバレー」と呼ばれている深センに本社を構える。現在、世界140を超える国・地域において事業展開をしている。25000を超える学校に対してSTEAM分野で利用できるハードウェア、ソフトウェア、学習コンテンツを導入している。これまで、ドイツのIFデザイン賞、CESイノベーションアワード、レッドドット・デザイン賞、米国のIDEA Gold Award、日本のグッドデザイン賞など国際的な賞を多数獲得している。
Makeblockは中国の中でも比較的早くSTEAM教育事業に着手、特に海外市場で業績を上げている。2016年、日本で支社を設立し、日本市場へ進出した。今回の提携について、日本支社カントリーマネージャーの菊池裕史氏は、「同社はSTEAM Onboard Programというプログラムを通じ、世界中の教育機関でSTEAM教育を実施する支援を行っている。東京大学が実施する本研究の成果が、STEAM教育のさらなる底上げに貢献することを期待している」と述べた。
本研究の実施者である東京大学大学院情報学環・山内研究室の山内祐平教授は、デジタル教材の開発や反転学習のデザインなど、情報化社会における学習環境のあり方について研究している。
「このたびMakeblock社のご支援により、STEAM教育に関する研究を開始することができ、大変ありがたく思っている。21世紀を牽引する子どもたちを育てるための方法として、日本でSTEAM教育が発展するための礎となる研究を行いたい」と山内氏がコメントした。
(編集・Ai)
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