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中国生活サービス・クラシファイド広告サイトの58同城(58ドットコム)が、1億500万ドル(約114億円)で中古車取引サービスの「優信集団(UXIN GROUP)」のB2B向け中古車オンラインオークション業務「優信拍(Youxinpai)」を買収した。
優信はこのほど、新型肺炎と中古車相場のダブル打撃を受け、現金フローが厳しい状態であった。同社のメイン業務である運営を保証するために、ここ数年売上高の5%ほどを占める企業向け業務の売却は同社の賢明な選択だろう。
優信拍は中国最大規模の中古車オークションプラットフォームであるが、B2Bモデルを採用、対象が専門業者であったため多くの宣伝を必要としなかったことで、中古車の確保を拡張する上での弱みともなっていた。一方、58同城の強みは成熟した広告価格競争のシステムにあり、これによって同社にはより多くの自動車メーカーのリソースがある。今回の買収で両社が持っている強みを相互補完できることになる。
解説
今回の買収成立後、58同城は現行の中古車プラットフォームのアクセス件数の強みにより、優信拍のオークション業務を取り込み、中古車業界の高効率な流通体系を構築する狙いだ。双方はアクセス件数での集客、中古車確保、車両点検、ビッグデータなどにおいて緊密な協力をすることで、58同城が自動車関連企業となることを後押しし、一体化した中古車システムを構築する。しかし、中国の中古車市場は成熟してはおらず、中古車購入と習慣も現段階では形成されていないため、一体化システムの構築は任重く道半ばといったところだ。
※本記事は「中国商業新聞CBNS」の提供です。
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