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スマホ・スマート家電大手のシャオミ(小米)社は、ウェアラブル端末において「華米科技(huami)」と提携しているが、このほど華米と競合する可能性のある製品を発表した。
4月3日午後シャオミは新製品発表会において、サブブランド「Redmi(紅米)」シリーズで初となるスマートバンド(ブレスレット)を発表した。定価99元(約1500円)の同製品は、事前予約なら95元(約1400円)で購入でき、正式発売は4月9日だ。
シャオミブランドのスマートバンド「Mi band」シリーズは初代が定価79元(約1200円)だったが、今回のRedmiの商品はそれ以来の100元(約1500円)未満の価格となった。
現在シャオミのオンラインショップでは、スマートバンドの「Mi band 3」、「Mi band 4」が販売されている。この2製品はシャオミと華米が共同開発したもので、この2製品の売上げは華米の収入にダイレクトに響くものである。
これまでのMi band製品の発表時期と華米の売上高を比較するとわかるように、2017年はMi bandの新製品がなかったため、華米のシャオミ向け売上高の成長率は13%にとどまり、そのことが業績全体の成長にも響いた。
すなわち、今回の100元(約1500円)未満のRedmiスマートバンドがシャオミとほかの企業の共同開発だとすれば、Mi band4の売れ行きが影響を受け、華米の2020年第2四半期の業績が落ち込む可能性がある。
逆に、Redmiの製品もシャオミと華米の共同開発なら、華米の売り上げを押し上げるだろう。
シャオミからの影響があまりにも大きいことを意識している華米は、近年自社ブランドの「Amazfit」シリーズウェアラブル端末や、ランニングマシン、スポーツウェアを発表してきた。しかしAmazfitシリーズには、200元(約3000円)以下の低価格のスマートウォッチは、まだない。
今回のRedmiの製品がシャオミと華米の共同開発かどうか、従来の華米との共同開発製品の販売への影響はあるかについて、華米に取材を申し込んだが、現時点では返答が得られていない。
華米の2019年第4四半期財務報告書と決算報告書において、会長兼CEOの黄汪氏はシャオミとの提携を継続すると明言し、今年後半にMi band5を発表する可能性にも言及した。
(翻訳:小六)
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